くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農のこと、古民家くらし、まだまだ続くDIY、そしてネコ。日々のアレコレを綴ります。

小学生から痛恨の一撃をくらう

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。台風10号、心配ですね。みなさんがお住まいの地域でも大きな被害が出ないことを祈っています。

 

台風で思い出しましたが今年の梅雨に降った豪雨で、ワタクシたちは人生初の避難をしました。それまでは避難なんて避難袋を持ってさっさと逃げればいいんだ、くらいに考えていたのですが、実際に経験してみると全然違いましたね。

 

そもそもさっさと逃げられない。

 

あれもこれも、いろんなことが気になって、なかなか避難できないのです。ワタクシたちは特に宿とネコのことが心配でした。

 

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ま、ネコたちには余計なお世話かもしれませんけどね…。

 

でもワタクシたちのようにモタモタしていると、気づいたときには台風のピークで時すでに遅し! みたいなことになりかねません。いろいろ後ろ髪を引かれることがあっても、あまり深く考えず、まずは逃げるという行動を取ることが重要なんだな、と気づきました。

 

さて今回はワタクシが農家の修行をしていた頃に、小学生からくらった痛恨の一撃をお伝えしたいと思います。

 

あれは忘れもしません。ええっといつのことだったかなぁ…(忘れとるやないかい)。

 

ああ、そうでした。2011年の9月の頃でした。年を取ると物忘れがひどくなって困ります。

 

当時ワタクシは農家を目指して、とある有機農家の下で研修をしていました。その農場が小学生の農体験を受け入れていたのですね。その時はピーマンの収穫体験でした。

 

収穫体験が無事に終わって、小学生との雑談の時間になった時、事件は起こりました。1人の小学生がこんな質問をしたのです。

 

「農家って食っていけないんでしょ?」

 

いやー、ガツンと直球が来ちゃいましたね。

 

さて、ここでみなさんに質問です。当時のワタクシの心境に一番近いものを、以下から選んでください。

 

  1. しばくぞ、コラ💢
  2. アカン。もう立ち直れへん💧
  3. これはマズイ。決定的にマズイ💦
  4. フフフ。これはチャンスだぜ✨️

ま、答えを言ってしまうと4以外は正解です。1から3の全部がゴチャ交ぜになったような、複雑な感情を抱きました。

 

自分の大事なものを否定された怒り。

子どもたちの未来への悲観。

教育者や彼らを育てている親御さんへの失望。

農業界への不安、などなど。

 

ちなみにワタクシはその場で

 

「食えるよ! だって野菜育ててんじゃん」

 

と即答したんですがね。

 

それを聞いた子どもが「あ、そっか」みたいに素直に納得していたのが印象的だったな。

 

想像するに「農家が食えない」なんて、子どもが自分で発想するわけはないんですよ。たぶん彼の親が言っていたことを、そのまま質問したのだと思うんです。そして親御さんにしても、特に農家に関心があるわけでもなく、マスメディアで流されるステレオタイプな農家のイメージを口にしただけだと思うんですよね。

 

ここで大事なのは「事実はどうであれ、世間ではそう思われている」という点です。で、青臭い若造だったワタクシは、そんな固定観念なんてオレが引っくり返してやるぜ、と心に誓ったのです。

 

とは言え、ガンガン働いてガッツリ稼いで農家の地位向上! どーだ、スゲーだろ、みたいなストロングスタイルを目指したわけではありません。

 

ワタクシが目指したのは「農って楽しいよ〜」という方向、そして「みんなで農をやろうよ〜」というユル〜い提案でした。親である大人にまずは農の魅力を感じてもらうこと、そしてくらしの中に農を取り入れてもらうことが、子どもたちへの一番の教育だと思ったのです。

 

そこでワークショップやお話し会を企画し、貸し農園や貸し田んぼを用意し、大人が農に触れる機会を提供してきました。

 

これはワタクシが人前でお話をさせてもらう時にもよく言うんですが、まず大人が変わらないと世界は(未来は)ぜったいに良くなりません。子どもたちにその責任を押しつけて、自分は今まで通りの生活を、なーんてのはもう止めましょうね。

 

それが『小さな農家を増やす』という活動につながり、現在の『くらしの宿Cocoro』に続いています。

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

幸いこの郡上には、今でも生活の中に農があるかたが多くみえます。昔ながらの生活、と言えばそうなんですが、生活の中にまだ智恵が残っていてとても素晴らしいと感じています。

 

そして都市部からは農のあるくらしを体験したいと、『くらしの宿Cocoro』へ来てくださいます。『くらしの宿Cocoro』で体験してもらうくらしは昔ながらの生活というよりは、これからの世代が目指す、懐かしいけどちょっと未来のくらしをイメージしています。

 

そんな人たちに農の魅力とくらしの楽しさを伝え続けていきたいなぁ、なんて思う日々です。

 

収穫の秋です。これからは稲刈りや冬野菜の準備、まだまだ足りない薪集めや薪割りなど、やることいっぱい、でも手は4本(2人だからね)という状況です。

 

ぜひ『くらしの宿Cocoro』に遊びに来てください。

ご予約はこちらから

 

お待ちしてまーす♪