くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

クラウドファンディング、その正体を暴く!

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。

 

※これは2019年12月13日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記して、その他の部分も修正して2020年6月2日に再度公開しました。

 

私たちは今からちょうど1年前の2018年12月末に、ここ郡上に引っ越しました。そして今に至るまで、古民家をDIYして農泊を始めたり、新たに畑や田んぼを進めてきたのですが、それ以前は岐阜県揖斐川町(いびがわちょう)という場所で、専業農業をやっていました。

 

郡上に引っ越そうと決めたのは、さらにその1年まえだから、2017年の年末くらいだったでしょうか。どうしてくらしの宿Cocoroを始めようと思ったのかはまた別の機会にお伝えしますが、私たちが引っ越しを決めた時の最大の問題。それはズバリ

 

お金がない !!

 

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金は天下の回り物らしいですよ

 

お恥ずかしい話なんですけど、いや、もうホントにね、こじんまりやってる農家なんてちっとも儲からないんですよ(笑) それが無肥料・無農薬・自然栽培とかいってた日にゃねぇ。

 

え? お金ってなんだっけ? それ食えるの? ってな感じですよ。

 

それがですよ、慣れ親しんだ土地から新しい場所に引っ越して、古民家を改装してイチから農泊を始めるぜ、とか言ってるわけです。冷静に考えてみるとかなり無謀です。

 

ちなみに移住先の家をとりあえず住めるようにするために改装の見積もりを取ったら、な、なんと800万円オーバー! 私たちには完全に天文学的な数字でした…。

 

でもね、私たちはどうしてもこのタイミングでやりたかったんですよ。

 

あるじゃないですか、よし、今だ! って時。

 

ここを逃すともう二度とないぞってタイミング。

 

移住先の家のコンディションや、改装をする自分たちの体力的、あとは新たに畑を始める気力とか諸々を考えると、今がベストだと感じたんです。

 

でも問題はお金がないってこと…。

 

普段はお金なんてそれほどなくても野菜もお米もあるし、全然へっちゃらだぜ〜♪ とか思ってましたが、さすがに今回はね、お金っている時があるんだね…、という感じでした。

 

でも解決策はシンプルなんですよ。お金さえ何とかすればいいんです。それが何とかならないから困るんだけど(笑) で、夫婦で話し合って出た案はこんな感じ。

 

  1. 農家向けの金融機関からお金を借りる案。
    私たちは農家として長年やってきて、そこそこ信用があったので、返済計画さえちゃんと作れば低金利で3,000万円(スゲー!)くらい借してもらえる状況でした。

  2. 頑張って貯金して、必要なお金が貯まるまで待つ案。
    でもお金が貯まるまで待ってたら、家も少しずつ傷んでいくし、改装がどんどん難しくなっていく…。私たちの体力も落ちるしね。

  3. クラウドファンディングを使う案。
    みなさん、ご存じですよね。こんな取り組みです。

クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみです。途上国支援や商品開発、自伝本の制作など幅広いプロジェクトが実施されています。

 

クラウドファンディングとは - Readyfor(レディーフォー)

 

自分たちのビジョンに共感してもらえる人から、出資や寄付をしてもらって活動資金を集める、という仕組みです。でも実際には商品の購入なので販売なんですけどね(←ここはとっても重要なポイントなので、後述します)。

 

私たちが改装費として最終的に選んだのは

1.お金を借りる

3.クラウドファンディング

を合わせたプランでした。改装費の3分の2を借りて、3分の1はクラウドファンディングでまかなおう、と思ったのです。

 

当初800万円オーバーだった改装費も、改装の範囲を狭め、大きな工事だけ大工さんにやってもらい、あとは自分たちでDIYするという計画で、700万円を切るまで下げることができました。

 

ちなみにその時に立ち上げたプロジェクトはコチラ! みなさんのおかげで無事目標金額を達成できました! みんな、本当にありがとね〜。

readyfor.jp

 

今回はですね、そんなクラウドファンディングについてです。かなり長文で申し訳ないんですが、クラウドファンディングを利用した経緯、やってみた結果、そしてそもそもクラウドファンディングって何なのか、をお伝えしたいと思います。

 

 

クラウドファンディングの目的って?

クラファンの目的? そんなの単なる資金集めでしょ。と思った人。ハイ、残念賞です(笑) 

 

実は私たちも最初はそうでした。でもよく考えてみて、私たちがクラファンに求めるものは資金集めではないと感じました。私たちの最大の目的、それはですね

 

引っ越しを漏れなくお知らせするツール

 

です。今までお世話になった方や友だちへの引っ越しのお知らせと、これから住む郡上の方々へのご挨拶を目的として、クラファンを利用したわけです。

 

本来なら友だちや知り合い、一人ずつに引っ越しの挨拶をしたかったのですが、お世話になった方、友だち、お客さまを合わせると軽く2,000人以上…

 

引っ越しまでの時間も限られてたし、全員への周知はとてもムリそうでした。そこでクラファンを使って、みなさまに漏れのないようご挨拶しよう、と思ったのです。

 

結果、5,000人以上の方に私たちが引っ越すことをお伝えできました。友だちにも、すでに郡上にお住まいの方たちにも、広く情報が行き渡りました。これはクラファンを利用しなければ、たどり着けない人数だったんじゃないかな〜。

 

ここで何を言いたかったかというと、クラウドファンディングって資金を集めることだけが目的じゃないよ、ってことです。もっと広く自由に使えるツールだし、自分が何を求めているかでその目的が変わってくると思います。

 

クラウドファンディングをやってみて

正直なところ、当初は目的が目的なので金額は達成できなくてもいいや、くらいに軽く考えていました。目標金額は150万円だったのですが、果たして私たちごときがそんなに支援してもらえるだろうか、という不安もありました。

 

でもやってるうちに、いろんな方から「プロジェクト頑張ってね!」とか励ましの声をいただくわけです。

 

友だちが「プロジェクトに支援をお願いしまーす」とか言って、自分からチラシを配ってくれたりするわけです。

 

それを聞いているうちに、これは達成できなかったら彼らに申し訳ないな、達成するために全力で取り組もう、という気持ちになってきました。

 

あと支援してくれる人がメッセージをくださるんですが、それもめちゃくちゃ励みになりました。みなさん、もしこの先クラファンに支援することがあったら、ぜひ熱いメッセージを主催者さんに伝えてあげてくださいね!

 

そんな周りの人たちに助けられて、最終的には目標金額を上回る1,697,000円ものご支援をいただくことができました。当時の岐阜県の農業部門では過去最大の達成金額だったので、それなりに話題になったみたいです。今はどうか知りませんが。

 

 クラウドファンディングのメリット、デメリット 

なにごとにも良い面と悪い面があるように、クラファンにもメリットとデメリットがあります。これはクラファンを使おうと考えている方には知っておいてもらった方がいいと思うので、お伝えしますね〜。

 

まずはメリットから

まずメリットですが、なんと言ってもたくさんの方に支えてもらえることです。自分たちのビジョンが他の人にも受け入れられているのを実感できることは、活動を続けていく大きな励みになります。

 

見知らぬ方にも知ってもらえる、というのも大きなメリットでしょう。郡上に引っ越してきて初めて役場に行った時、「ああ、あのクラウドファンディングの人?」と言われました。もう悪いことはできません(汗)

事業をされる方はもちろん、個人的になにか新しいことを始めようとする時でも、その宣伝として利用できますよね。そしてクラファンは自分で思っている以上に、たくさんの方の目に留まります。

 

気になるデメリットは

そんないいとこばかりに見えるクラファンにも、実は大きなデメリットがあります。一説によるとクラファンをやった99%の人がそのデメリットを受けているとか。それは

 

嫉妬…

 

あいつだけうまくやりやがって〜、という嫉妬の炎をメラメラと燃やす人がいるんですよ。ぼくも実際「楽して金儲けしてる」とか、「調子に乗るなよ」とか、「お金がたくさんあっていいね」とか言われました。全てそんなに親しくない人からですが…。でもそんな人には心の中でこう唱えて退散してもらいましょう。

 

楽したいならクラウドファンディングなんてやってねーよ(笑)

 

プロジェクトを分かりやすく伝えるための文章作り。

 

支援してくれた人へのお返し(リターン)の設定。

 

プロジェクトの進捗状況の細かいお知らせ。

 

プロジェクト達成に向けた熱意の継続。

 

お礼の手紙やリターンの発送。

 

などなど。

 

ハッキリ言って、普通に仕事してるよりめちゃくちゃ大変なんですよ! 準備期間に2ヶ月、プロジェクトが動き出してから同じく2ヶ月。リターンの発送に約2ヶ月。1つのプロジェクトを立ち上げてクロージングするのに、最低でも半年くらいは軽くかかるんです。野菜を売ってる方がよっぽど楽チンです。

 

それでも私たちはクラウドファンディングをやってよかったな〜と、振り返ってみて思います。それはこの世界に自分たちを応援してくれる人がたくさんいる、という事実をヒシヒシと感じることができたから。本当にありがたくてそれだけで、ご飯3杯くらい軽く食べれちゃいますよね〜。

 

クラウドファンディングの正体

 最後になりましたが、クラウドファンディングって何だろう、という問いへの解答です。実は先ほどチラッと答えを書いてしまったので今さらなんですが、クラウドファンディングって実は商品の先行販売です。

 

今はまだ手元にはないけど、こんな素敵なものがあるよ! というアイディアを即現金化するツール。それがクラウドファンディングの正体です。

 

ということはですよ!

 

商品がなければお話にならない、ということです。

 

どんなビジョンを描こうが、それを具現化することができなければ、プロジェクトとしては成立しないんですね(たま〜に詐欺的なプロジェクトもあるようですが…)。ここはプロジェクトの達成に一番重要なポイントだと思います。

 

楽しくもあり、しんどい面もあるクラウドファンディングですが、みなさんも機会があったらぜひチャレンジしてみてください。本当にいい経験になると思います。あ、あと嫉妬の炎の報告も楽しみに待ってますよー(笑) ぜひくらしの宿Cocoroで語り明かしましょうぜ。

 

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フフフ。お待ちしてます♪