くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

今日は3・11。

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。

 

今日は3・11ですね。あれからもう9年も経ったのですね。今朝のニュースでも、まだ避難生活を送られている方が何万人もみえると報道されていました。9年も経ったのに、まだ日常の生活に戻れず苦しんでいる方がいらっしゃるという現実に、自分の無力さを感じます。

 

3・11が来るとそんなやるせない思いと同時に、特別な思いもわいてきます。

 

実は私たちが農家になろうと決めたきっかけが、3・11だったんです。

 

2011年の3月11日、ワタクシは無職でした。妻(当時はまだ結婚はしていませんでしたが)は福祉施設で働いていました。

 

37歳、男性、無職…。文字にするとけっこう切ない感じがしますが、ワタクシ自身は割とへっちゃらでした(笑)

 

で、次はどんな仕事をしよっかな〜、なんてハローワークで求人票をボンヤリ眺めているうちに、3・11が起こってしまったんです。

 

あの時のショックは今でも忘れることができません。たぶんワタクシが人生で受けた、一番大きなショックだと思います。怠けた生き方をしていることで、大きな存在からビンタされたような気がしました。

 

で、そのビンタショックの中で思ったんです。

 

「これは死ぬな…」

 

震災や原発の事故で死ぬという意味ではありません。食べ物の話です。それまで北関東から東北地方は、日本における農作物の巨大な生産地でした。今後はそれら全てがなくなってしまうかもしれない。誰かが育ててくれた食べ物に頼っていた今までの自分の生活が、とても危ういものだと気づいたのです。

 

そこで自分の食べるものを自分で育てようと思い、翌日から農家になるための行動を開始しました。単純と言えば単純ですが、当時はけっこう大変でした。そもそもどうやって農家になればいいのか分からない、もちろん野菜の育てかたも知らない、果たしてそれができたところで自分が生きていけるのかも分からない。

 

そんな不安をいろいろと抱えながら、でもたくさんの人に助けてもらって、畑が見つかって農家になれました。野菜セットの販売を始めた時も、友だちが買ってくれたり宣伝してくれたりして、生活を支えてくれました。2018年のクラウドファンディングでも、100名を超える方がご支援をしてくれました。そして今ここ郡上でオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」を運営しています。

 

農家になる前は「そんなことでは食っていけない」とか、「田舎に帰れ」とか、いろんなアドバイス(じゃないよね…)をいただきましたが、今は農家になってホントに良かったな〜と思っています。自分が本気でやりたいことをやる時は、他人の声なんかに耳を傾けてちゃダメですね(笑)

 

そんな私たちが「くらしの宿Cocoro」でお伝えしたいのは、幸せに生きようぜ、ということです。食べ物やエネルギーをなるべく自給し、必要なものは自分たちで工夫して作り、手に入らないものにわずらわされず、有事の際でも何とか生きていける能力。そんなものがあると、人生は豊かで、けっこう幸せです。

 

 

今は新型コロナウィルスの影響で、震災の時と同じように目に見えない不安が広がっています。そんな時でも大勢に流されることなく、自分たちの生き方を貫いていこうっと。そして苦しんでいる人に手を差し伸べられたらいいな。

 

改めてそんな風に思った2020年の3・11でした。