くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農のこと、古民家くらし、まだまだ続くDIY、そしてネコ。日々のアレコレを綴ります。

富山で愛農かまどの講師になる(初日)

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。

 

先日こんなイベントを開きました。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

開催直前に企画〜集客という、ドタ開催中のドタ開催にも関わらず、愛農かまどにご興味のある方が数名来てくださいました! そのうち何名かは本気で愛農かまどを作りをお考えの方だったので、質疑応答がガチで面白かったです。

 

みなさん、ホントにありがとうございましたー!

 

当日は三重県で自給的な農を行いつつ、愛農かまどの普及活動の講師として全国を回られている野呂由彦さんにお越しいただきました。野呂さんは翌日から富山県砺波市(となみし)に行き、2泊3日で愛農かまどを作るご予定で、その前日にくらしの宿Cocoroでお泊まりいただいたのですね。

 

私たちが野呂さんのご指導の下、愛農かまどを作ったのが2019年の4月から5月にかけてだったので、9ヶ月ぶりの感動の再会でした。

 

野呂さんは南国三重県からお越しになられたのですが、当日の郡上はまさかの積雪…。慣れない雪道での運転がどうなることかと心配していましたが、予定時間を少し遅れて無事に到着されました。

 

今回のイベントは野呂さんによる愛農かまどの歴史や、いろんなエピソードなどのお話し会がメインでした。そしてやっぱり野呂さんのお話しがあまりにも深くて素晴らしくて、予定していた時間を大幅にオーバーして、みんなで聞き入ってしまいました。

 

そんな野呂さんのお話しを聞いているうちに、ワタクシの愛農かまどに対する熱い想いと、DIY魂が目を覚ましてしまったのです! 気が付いたら「愛農かまど、もう一度作りたいので富山にご一緒させて下さい!」と直訴していました(笑)

 

野呂さんは「Cocoroさんは一度かまどを作っているから勝手もご存じでしょうし、スタッフとして一緒に行きましょう」と快く同意して下さいました。全国愛農会の事務を努めるTさんと、3人で富山に向かうことになりました。

 

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出発前にパチリ。右端が野呂さんです。うちの奥さまは今回はお留守番

 

今回の愛農かまどを作る砺波市までは、通常だと高速で1時間半くらいの距離です。県は違えど、ほぼご近所さんレベルですね〜。でも当日は前日の雪の影響で高速道路が真っ白だったので、安全運転で2時間ちょっとかけて到着しました。

 

今回の愛農かまど作りは初日は午後からスタート。二日目はしっかりと作業をして、三日目の午前中にはある程度のところまで終わらせて、午後には撤収。という予定です。通常はまるっと三日間かけて作るので、それに比べるとやや強行日程です。

 

現地に到着してビックリしました!

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富山県砺波市にある『若鶴酒造』さんです!


なんと造り酒屋さんだったのです! お酒大好きのワタクシとしては、いきなりテンションが上がります!  って、おまえは一体何をしに来たんだ(笑)

 

まずは酒蔵の中をいろいろと案内してもらいます。でも今は日本酒仕込みの真っ最中。とても大切な時期なので、日本酒の蔵には入れませんでした。

 

じゃあどこを案内してもらったのかと言いますと

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ジャジャーン!

 

なんとウィスキーの蒸留所でした! 若鶴酒造さんは三郎丸蒸留所という屋号で、戦後間もない頃からウィスキーも作られているんですね。

 

いや〜、ますますテンションが上がるワタクシ。蒸留所には完成したばかりの新型の蒸留ポットが設置され、伝統とイノベーションが同居しています。積み重ねられた樽。そして館内に立ちこめるウィスキーの香り。

 

一杯、また一杯と盃が進みます。

 

こりゃー困った。仕事にならん…。

 

なーんて冗談はさておき、お酒は夜までグッと我慢。お昼ご飯を食べ、さっそく愛農かまど作りの準備に取りかかります。

 

さて、若鶴酒造さんのスタッフも集まってきて、いよいよ愛農かまど作りが始まりまーす!

 

愛農かまど作りの手順はこんな感じなのですよ。

 

愛農かまど作り・初日 

手順その① 設置場所を決める

まずは設置場所を決めます。愛農かまどは熱がほとんどかまどの外へ逃げないので、比較的壁の近くに設置することができます。で、こんなところに設置しようとすると、だいたいみなさん驚かれます。壁に近すぎて危ないと思われるんです。

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壁から35センチほど離して設置することに決めました

 

でも大丈夫なんですね〜。くらしの宿Cocoroで設置した時はかまどが熱を持つと思っていたので、壁からもっと距離を取ったのですが、もうちょっと近づけてもよかったかな、と後で思いました。

 

手順その② 四隅にレンガを置き水平を取る

次は早くもレンガを置いていきます。セメントと砂、消石灰を水で練って「モルタル」を作り、1つずつレンガを積んで固定していきます。

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まずは四隅のレンガの水平をしっかりと出します!

 

まずは2隅にレンガを置き、その水平を出します。水平が出たらもう1個レンガを置き、その水平が出たら次の1個、と順番に1つずつレンガを置いていきます。 

 

ここでしっかり水平を出さないと、後に行くほどドンドンゆがみが出てきます。そうなってしまっては修正がききません。1つ積んでは水平をみて、段が積み上がってきたら今度は垂直もみて、と頭と体を使った緻密な作業が続きます。

 

ちなみにくらしの宿Cocoroで愛農かまどを作った時は、むちゃくちゃ美味しいパンをやくパン屋さんの友人が手伝いに来てくれたのですね。パンを焼く技術とは関係ありませんが、彼らの水平、垂直を合わせる技がとってもすごかったので、うちのかまどさんはかなりピシッとした姿になりました。さて、今回はどんなかまどになるのかな〜。

 

手順その③ レンガを積む

愛農かまどは全部で約200個の赤レンガを使います。耐熱レンガも2つだけ使いますが、あとは全て赤レンガです。耐熱レンガじゃなくても大丈夫なことにもみなさんビックリしていました。ワタクシも最初は驚きました。

 

作業をしながら、野呂さんが愛農かまどについていろんなお話しをしてくれます。

 

実は赤レンガを使うには大きな理由があるんです。赤レンガの方が、耐熱レンガよりもずっと安いのですね。

 

そもそも愛農かまどは戦後の食糧難の時代に「日本で飢え死にする人を1人も出さない!」という理念で開発され、普及しました。戦後だから煮炊きをするための木も、それほど豊富には手に入らない。少ない木で、いかに効率よく調理できるか、を念頭に置いて愛農かまどは開発されたのです。

 

そんな時代なのでレンガを購入するお金も大変だったのでしょう。そこで赤レンガの登場です。そんな愛農かまどの精神は今も受け告げれているのですね。

 

そんな野呂さんの愛農かまどトークを聞きながらも、みなさん手は休めません。せっせせっせと作業を続けます。

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慎重に作業が進められます

 

今後の作業を考えると、初日は6段目まで積む必要があります。今回はスタートが午後からということもあり、時間にあまり余裕がありません。みなさん遅くまで頑張ってくれました。

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投光器まで設置してもらって、遅くまで作業を続けました!

 

なんとか作業を終えたのは午後6時半ごろだったかなぁ。前日に積もった雪が、写真で見るといい感じです。それにしても寒かったー!

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モルタルの中の水分の凍結を防ぐため、毛布で養生します

 

で、最後はこんな感じ。まるでこたつです(笑)

 

これにて初日は終了。二日目に続きまーす。

 

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もちろん晩ごはんは愛農かまどで炊いていますよ! ご予約お待ちしていまーす♪