くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

今さらだけど、オーガニックってなんだろう?

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。昨日、今日とイベントがあり、珍しく忙しい時間を過ごしました。楽しかったけど、こういう時ってしっかりとスローダウンする必要がありますね。非日常から日常に早く着地できるよう、数日間は気をつけて過ごそうと思います。

 

いつも挨拶で言ってるんですが、「オーガニックな農泊」のオーガニックってなんだろう? とふと気になってしまいました。

 

ちまたにはオーガニックなものがあふれていますよね。なのでオーガニックのおおざっぱなイメージはありますが、多分人それぞれに違います。

 

なので今さら感満載ですが、私たちが考えるオーガニックって何なのか、ちょっとお伝えしたいと思います。

 

オーガニックって?

有機

無農薬?

無添加

体にいい?

環境にいい?

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ホント、いろんなイメージがありますよね。そしてどれも間違っていないと思います。問題は、イメージが大すぎてオーガニックの本質が見えなくなっていることです。

 

失敗だらけだったオーガニック農業

本業の農業に関して言うと、私たちは最初は有機肥料を使った有機農業、つまりオーガニックな農業をしていました。

 

肥料には化成肥料と有機肥料があります。化成肥料はいかにも化学、有機肥料は自然なイメージがありませんか?

 

たしかに有機肥料と言うと聞こえは良いですが、中身は牛、豚、鶏さんの排泄物=畜糞です。しかも一般に流通している有機肥料は、畜糞を充分に発酵させて堆肥化されていないものが多いです。要は機械で短期間に乾燥させた、ドライド畜糞なのですね。

 

 

この有機肥料を使っているうちに、初めこそうまくいっていましたが、徐々に畑の調子が悪くなってきました…。野菜が上手く育たない。病気が出る。虫が大量発生する。などなど。

 

そこでこれではいかんと思い、有機肥料をやめ、そこから数年かけて手探りで無肥料・無農薬の栽培方法にシフトしていきました。自然栽培とか無肥料栽培と言われる栽培方法です。

 

今まで肥料いっぱいの土で育ってきたのに、いきなり「キミ、今日からご飯抜きね!」とか言われるわけです。そりゃー野菜も戸惑うってーの(笑) あとはタネをF1種から固定種に変えたり、ビニールマルチをやめたり、連作したり、不耕起にしたり、とけっこう大きな改革をいくつもしたのです。

 

当然ですが、切り替え後の数年間はうまくいかなかったです。

 

でも諦めずに続けているうちに、いつの間にか、少しずつ野菜が育つようになってきました。

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野菜が元気に育ってくれると農家は嬉しいのです

野菜が育たない一番の理由とは?

野菜にとってで考えてみると、肥料がなくなったことで環境が大きく変わり、生長が妨げられていたのは間違いありません。数年の間に土が育ってきたことも事実です。

 

でも大事なのは、野菜側の問題ではなく、私たちの方で何が起きたのか、ということです。

 

その時期に私たちにはどんな変化があったのでしょうが? 当時は何かと必死だったので自分たちにも分かっていませんでしたが、今なら当時を振り返ることができます。それは

 

頭でっかちだったから〜♪

 

です(笑)

 

肥料がダメ、農薬がダメ、環境に負荷をかけるものがダメ。

だから無肥料、無農薬、オーガニック。

 

その考え方自体は、極端だけどけっして間違ってはいないと今でも思いますが、問題は私たち自身にありました。

 

そして変化が始まる

当時、私たちは普通に生活を続けていました。「普通に」って分かりづらいですね。ま、現代の一般的な生活、便利で快適な生活だと思ってください。

 

でも目指しているのは、自然に沿った農業なのです。極端に言うと、超燃費の悪いスポーツカーに乗りながら、信号待ちの時だけアイドリングストップをして「エコだぜ」と満足しているような状態です。

 

それではうまく行くはずがないですよね〜。

 

そのために努力した訳ではないけど、何度も失敗するたびに畑や野菜に教えられて、いつの間にか私たちの生活自体が変わってきました。まず最初に減ったのは何を隠そう便利グッズ(笑)、そしてプラスチック類です。

 

最近よくマイクロプラスチックの問題が取り上げられていますが、そんな情報に接するまでもなく、プラスチックは自然界では分解しないし、不自然なのは一目瞭然です。そんなものを使いながら、オーガニックです、ってどう考えてもおかしいですよね(汗) でも当時はその不自然さが、キチンと理解できなかったんです。

 

次に変わったのは食べ物です。

 

スーパーでできあいの食べ物を買うことがなくなり、外食が減り、何とかの素を使うこともなくなり、ほとんど全ての料理を手作りするようになりました。時間はかかるけど、何でも作れるって、実はとても便利なのです。スーパーに行く回数も減るしね。

 

野菜も最初は足りないものを買っていたけど、いつの間にか何でも育てられるようになり、お米と野菜の自給率はほぼ100%になりました。これも自給自足を目指した訳ではなく、気付いたらいつの間にかそうなっていた、という感じです。

 

くらしの宿Cocoroに来てくださったお客さまから「自給自足ってスゴいですね」とよく言ってもらうのですが、全然そんな感じではありません。自分たちが食べるものを自分たちで育てる。これはごく当たり前で、安心したくらしなんです。

 

そして次は服や靴

 

最初はユニ◯ロとか着てたなぁ。今でも持ってるし、時々着てるけど(笑)

 

私たちはもともと流行りには鈍感だったけど、その鈍感さがここへ来てさらに加速しました! 妻が服を手作りするようになり、服を買うことがほとんどなくなったのです。手作りした服は愛着があるので、少々破れたりしても繕って着続けています。

 

たまに服を買うときは、思い切っていいものを買います。いいものって、高級とかブランド品って意味じゃないですよ。作り手の顔が見えるものが多いです。あとはフェアトレードのものとか。

 

そして最後は

 

これは自分たちで好きなようにいじれる家があったことが大きいですが、今まで考えてきたことを具体化する、とってもいい機会でした。その分失敗や迷うことは多かったけど、とてもいい経験ができました! で、どんな感じでDIYしてきたのかはコチラからどうぞ。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

それら個々の変化がいつの間にかミックスされて、くらしという大きな形となって落ち着いてきたのでしょう。

 

で、結局オーガニックってなんなのよ?

オーガニックって、何かの一部ではないんですよね。もちろん流行りではないし、ライフスタイルでもない。

 

オーガニックってね、くらしそのものだと思うんです。

 

そしてその根底にあるのは、人間、動物、虫、野菜、土、風、全てのものが結びついている感覚。そしてもちろん自分もその中にいるという安心感。それがオーガニックなんじゃないかな〜、と。

 

でも これを言葉で説明するのはちょっと難しい。こういうのって体験して、感じてもらうしかないんですよね。

 

とまぁ小難しいことをいろいろ言ってますが、要はこんなくらしもあるんだよ、という提案です。あとはもちろん、くらしの宿Cocoroに泊まりに来てね〜というステマです(笑)

 

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みなさん、よろしくお願いしまーす。