くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

DIYで薪ストーブ設置③ 「こうやって設置するんですね」編

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。ここ数日、日中はとても暖かい日が続いています。薪ストーブの話題なのに、ビミョーに気温と内容がズレてるな…。まぁ、そんな時もありますよね。

 

というわけで気を取り直して、前回からの続きです。どうして薪ストーブを自分で設置することになったのか、についてはコチラからどうぞ。

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

では今回は具体的な設置についてお伝えしますね。

 

 

 

設置ってどうやるの?

薪ストーブって、そもそもどうやって設置するんでしょうか? 

 

技術は多少必要ですが、手順は普通にDIYをするのとなんら変わりません。特別な道具もほとんど必要ありません。通常のDIYをする人なら、ご家庭にある道具だけでだぶん充分だと思いますよ。

 

手順はこんな感じです。

 

  1. ストーブの設置場所を決め、煙突のラインを設計する
  2. 必要なものを買いそろえる
  3. 設置の準備をする
  4. 設置する

 

改めて書くまでもなく、当たり前のことでしたね〜(笑)。

 

ただし、普通のDIYとは大きく違う点が1つだけあります。それは消防署への届け出が必要な場合がある、という点です。これを消防同意と言います。

 

次の一つ以上に該当する場合、消防長の同意が必要です。


防火地域及び準防火地域の区域内にあるもの。
一戸建ての住宅でないもの。
一戸建ての住宅で、住宅の用途以外の用途に供する部分の床面積の合計が延べ面積の2分の1以上であるもの又は50平方メートルを越えるもの。

 

引用)

薪ストーブの常識・非常識 - 薪ストーブ 及び煙突の安全設置技能資格制度運営委員会

 

さいわいくらしの宿Cocoroでは上記に該当する点が1つもなかったので、消防同意は不要でした。

 

何はなくともまずは設計だ

煙突の出し方は、2つしかありません。「屋根出し」と「壁出し」です。

 

前回のブログで

 

「一番理想的なのは、ストーブを部屋の真ん中に置いて、そこから煙突を真上にドーンと立ち上げるスタイルです」

 

と書きました。これは「屋根出し」ですね。でもこの屋根出しは、よっぽどの技術がないと難しいのです。

 

理由を説明しますね。

 

二階建ての家の一階に薪ストーブを設置するのであれば、まず二階の床に穴を空けます。そしてその穴の周りは、厳重に断熱する必要があります。周りが焼けて、そこから火事になっちゃいますからね。まずこれがかなり難しいのです。次に一階から屋根まで垂直に煙突を伸ばします。これも垂直を出す機器がないと、むちゃくちゃ大変です。

 

仮に運良くそこがうまくいっても、その次はDIY界のラスボス、屋根が待っています。屋根をいじるのは本当に難しい…。

 

瓦をどけて、屋根に穴を空け、防水と断熱をし、場合によっては雪対策をし、もう一度瓦を敷かなくてはなりません。瓦職人の友だちに相談したところ、自分でやるのはムリじゃないかなー、工務店に頼んだ方がいいよ、とのことでした。

 

私たちの技術的にも、工事の内容からも、「屋根出し」はムリだな〜。ということで、部屋の真ん中から煙突立ち上げスタイルは却下しました。

 

こうなると選択肢は「壁出し」しかありません。

 

では煙突のラインをどう引くか。時々、煙突を長〜く取り回しているのを見かけますが、できるだけシンプルなラインがオススメです。何より設置が楽です。煙突部品も少なくて済むから経済的だし、あと掃除も楽だしね。

 

ラインのパターンをいろいろ考えてみて、ようやくストーブの設置場所が決まりました。ポイントは横引きと縦引きの比率です。横引きが長すぎると、煙が出て行ってくれません。縦引きが長いときは、煙を引きすぎるので、途中にダンパーをかますなどの工夫が必要です。

 

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DIYに設計図は欠かせません! 苦手だけど作ります

資材をそろえよう

設計が終わると、どんな煙突部品がどれくらい必要かなのが分かります。煙突全体の長さも分かるはずです。

 

必要な部品を書き出して、発注します。直筒は少し余裕をみて、発注した方がいいですね。途中で「あ、足りない」ってなことになると、作業が2〜3日止まっちゃいますから。

 

煙突はホンマ製作所のオンラインショップから購入しました。配送が早いし、メーカーなので、どんな質問にも的確に答えてくれます。さすがメーカーです。こんなサイトです。

 

www.honma-seisakusyo.jp

 

壁に穴を空けちゃいまーす 

ここからは写真を中心にお伝えします。

 

さて、いよいよ煙突を出すために、壁に穴を空けますよ!

 

で、これがちょっとやっかいなんですが、煙突の周りには「メガネ石」という断熱用の資材をはめ込む必要があります。このメガネ石が四角い形をしているので、壁も四角く抜きます。

 

ここを抜きます! ガラスの向こうに見える煙突は、愛農かまどの煙突です。下がって見えるのは、きっと気のせいですからツッコまないように。

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ここに穴を空けちゃいます! 壁よ、ゴメン

 勇気を出していざ突入〜! って、壁に穴を空けるのもこれで3回目。だいぶ度胸がついてきましたよ。DIYでは度胸が大事ですね(笑)

 

壁は中が土なので、はがすときにけっこう土煙やホコリが出ます。マスクは必需品ですよ〜。

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設計図通りの場所を、くり抜いていきます

 表面の砂壁と土壁をはがしたところ。中はこんな風になってるんですね。

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竹小舞といいます。組まれたのはいつなんだろう

 竹小舞、と言って、土壁の基礎になる部分です。この家が建てられたのが65年前なので、きっとその時に組まれたのでしょう。歴史をヒシヒシと感じます。

 

が、これものこぎりでギーコギーコと切っていきます。ああ、無情…。

 

で、作業すること約1時間。ようやく壁が抜けましたー! 穴の周囲にはメガネ石を設置するための木枠を組みました。中から見るとこんな感じです。外のカエデがいつもより美しく見えます。

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空きました! ああ、緑がキレイだな〜

外から見るとこんな感じです。壁にポッカリと穴が空いてますね。

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外から見たところ。壁に穴が空いてるって、不思議な感じですね

いよいよメガネ石をはめ込みます。ドキドキの瞬間だわ〜。

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これがメガネ石でーす

 お〜、ピッタリ! こういう時ってDIYの醍醐味ですよね〜♡


煙突を組む

 

次はそのメガネ石に煙突を通します。コレは穴に煙突をスポッと通すだけなので、簡単です。メガネ石が意外と割れやすいので、こじったりしないように注意して下さい。

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メガネ石に煙突を通したところ。当たり前ですが簡単に通ります

次に、外にドンドン煙突を上に伸ばしていきます。途中何カ所かで煙突を支えます。

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下から上へと伸ばしていきます

高所での作業が続きます。くれぐれも安全には気をつけて下さいね。で、組み上がりました。大屋根の下に入れているのは、雪対策です。

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向かって左が薪ストーブ、右がかまどの煙突です

 

そしてストーブを設置!

 煙突が組めたら、最後はストーブを設置場所まで運んできて…

 

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設置! わーいと盛り上がってるのは私たちだけ?

 

いよいよ煙突と接続します! 

 

意外にも位置は計算通りで、なんの苦労もなくアッサリ設置できました。煙突の垂直もしっかり出てます! きっとまぐれですが(笑)

 

この薪ストーブは重量がわずか70キロしかないので、頑張れば大人2人で運べます。そんな軽さも鋼板製薪ストーブの魅力の1つですね〜。鋳物の120キロとか、どう頑張っても人力ではムリですもん。

 

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ピタッと収まりました〜

 

うん、いい感じで収まりました。小ぶりの薪ストーブなので、古民家とのバランスもいい感じです。

 

ちなみにこの写真に移っている炉台(ストーブの下に敷いている鉄板)と遮熱板(ストーブの後ろの板)も自作しました。購入するとけっこうお高いので、ぜひこれもDIYにトライしてみて下さい!

 

で、ストーブ設置後の幸せ写真がコチラ。

 

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極楽ごくらく。あ〜、幸せだにゃー

 

ぬくぬく〜。ネコ満足♡ って、おーい、それはお客さん用のソファーだぞ。

 

みなさん、くらしの宿Cocoroにぜひ暖まりに来て下さいね〜。ご予約はコチラから。みなさんが来てくれるのを、心よりお待ちしてまーす。

 

nf-cocoro.com