くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

DIYで薪ストーブ設置① 「導入することにしました」編

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。郡上はかなり冷え込んできました。最近の朝は10℃を軽く下回り、数日前は6℃でした! うわー、寒いよー。もう霜が降りそうだよー。

 

去年の冬に考えたこと

去年は引っ越したばかりだったので、石油ファンヒーターだけで冬を乗り切りましたが、空気が乾燥するし、臭いもでるし、やっぱりファンヒーターはあんまり好きじゃない。というわけで、眠っていたアラジンを引っ張り出して、メンテナンスしてみました。

 

f:id:kurashiCocoro:20191030070231j:plain

定番のアラジン。かわいいんだけど、古民家にはちょっと力不足かも


アラジンってデザインはかわいいんだけど、どうしても火力が弱いんですよね。気密性の高い家ならこれで充分だと思いますが、古民家にはあまり向いてません。以前に住んでいた築70年の古民家でも、アラジンとガスファンヒーターの二本立てで部屋を暖めていました。

 

その家がなかなかシブくてね、古くて立て付けが悪いもんだから、すきま風がピューピュー入ってくるんですよ。壁も薄かったな。なのでいくら部屋を暖めても、強い風がゴーッとひと吹きすれば、あっという間に部屋の温度が下がってしまう…。ずっと暖めては冷えて、の繰り返しです。おかげで暖房費がけっこうかかったなぁ。

 

でも郡上はそこよりもずっとずっと寒いのですよ! 雪もドッサリ降ります。こりゃーなにか根本的な寒さ対策をしなきゃなぁ、なんて夏の間からずっと考えていました。

 

一番理想的なのは「薪ストーブ」なんだけど

一番理想的なのはやっぱり「薪ストーブ」です。なんといってもハイパワー! そして郡上は森が多いので、燃料である木が比較的簡単に入手できます。うまくいけば無料で手に入ることもあります。

 

くらしの中に炎を灯したい人にはあこがれですよね〜♡

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

しかし薪ストーブにはたいへんに大きな欠点がございます。

 

それはズバリお値段…

 

しかしちょっと悪あがきを。予算もないのに、薪ストーブが導入できないか試算してみましたよ。

 

ストーブ本体はピンからキリまでさまざまです。価格は安い物は数万円から、高い物は数百万円のものまであります。入門用と超高価なものは除外して、実用に耐えうる現実的な薪ストーブの価格は30万円ってところでしょうか。

 

でも薪ストーブは本体だけでは機能しません。そうです。煙突が必要なんですね。この煙突が意外にも高くて、しっかりしたもの(溶接二重煙突)は、だいたい薪ストーブと同じくらいの金額がかかります。

 

そしてさらには業者さんの施工代金。これは設置方法にもよりますが、ごく簡単な場合で10万円くらい、ちょっと大がかりな工事になると30万円オーバー、中には50万円なんてこともあるようです。中古のトラクターが買えますね。って農家じゃなきゃ必要ないか。

 

ということで一番安いケースで計算してみると、

  • 本体 30万円
  • 煙突 30万円
  • 工事費10万円
  • 計  70万円
  • 消費税 7万円
  • 合計 77万円!!

 

f:id:kurashiCocoro:20191030071031j:plain

おい待て、どこへ行く?

ハハハ、ムリムリ。そんなお金あるわけないし。

 

ということで薪ストーブ案はアッサリ却下! そりゃそうだよね〜、のハズだったのですが、な、なんとここで朗報が!

 

なんと薪ストーブ導入に向けた計画がスタート

以前にくらしの宿Cocoroに来ていただいたお客さんから、薪ストーブ購入の資金援助の申し出があったのです!

 

たぶん私たちが「薪ストーブ欲しいけど、そんなお金ないし買えないんですよね〜」という話をして、それを覚えていてくれたんだと思います。

 

え〜? そんなことがあっていいの? 

 

降ってわいた話に戸惑う私たち。そんな大金の申し出を「あざーっす」と軽く受けてしまっていいのだろうか? 自分たちで苦労してお金を貯めたほうがいいんじゃないだろうか?

 

お話しをいただいてから1ヶ月ほど悩みました。でもお客さんいわく

 

「ネコちゃんたちが暖かく過ごせますように」

 

f:id:kurashiCocoro:20191030174503j:plain

営業活動、頑張りましたにゃ! 

 

と。そっか、ネコたちのためなのか〜。よし、ここはお言葉に甘えよう。そして利益を出して、ちゃんととお返しをしよう。

 

この時点から、薪ストーブ導入に向けた計画がスタートしました!

 

 なぜ薪ストーブが必要なんだろう?

一番最初に真剣に考えたのは、薪ストーブがどんなくらしを私たちやお客さんに与えてくれるだろうか、ということでした。

 

私たちが薪ストーブに求めている要素をいろいろ考えてみて、まずはそれを整理してみよう。そうすれば私たちが薪ストーブを買いたい理由が、もっとハッキリと見えてくると思いました。

 

  • 単なる暖房?
  • 宿の雰囲気作り?
  • くらしを彩るもの?
  • 実はお料理に使いたいとか?
  • ええっとインテリア?
  • もしかしてステイタス? 

 

などなど、思いつくままにいろいろと出ましたが、最終的には

  1. 暖房器具 
  2. 森林資材の有効活用 
  3. お客さんへのくらしの提案

の3つが残りました。それが私たちが薪ストーブに求めているものだったのですね〜。

 

どんな薪ストーブが必要か

では次に、その3つの条件を満たすストーブについて調べます。

 

①は楽勝です。ぶっちゃけ薪ストーブなら、どれでもOKです。ストーブなので、暖めてくれるのは当たり前ですよね(笑)

 

③についても、くらしの宿Cocoroに数百万円の薪ストーブはどう考えても分不相応ですが、宿と薪ストーブのコンセプトがマッチしていれば、かまど同様、お客さまへのくらしの提案として成立します。

 

問題は②です。通常、薪ストーブは燃やせる木がだいたい決まっています。

 

一番いいのは広葉樹で、堅くて火が長時間もつもの。その中でもナラ、クヌギ、カエデなんかが特に好まれるようです。高価だし炎もキレイだと言われていますが、燃やしたことないので知りませーん。

 

次に針葉樹、杉やヒノキですね。これは探せばいくらでも手に入ります。でも柔らかくて燃え尽きるのが早いので、大量にストックしておく必要がありそうです。

 

あまり良くないと言われているのは松や竹。油分を多く含んでいるので、燃やすとストーブ内の温度が一気に上がってしまい、故障の原因になるからです。

 

 郡上で一番手に入りやすい木は、なんと言っても針葉樹です。たまに広葉樹もありますが、定期的にある程度まとまった量を、ということだとやはり針葉樹。

 

一般的に薪ストーブと言えば、みなさんは鋳物でできた、どっしりしたものを思い浮かべると思います。溶けた鉄を型に流し込んで作るのが鋳物です。それとは別に鋼板を溶接で貼り合わせたものがあります。

 

鋳物製は広葉樹を燃やすのが得意です。でも鋳物製で針葉樹を燃やす時は、温度が上がりすぎないよう、技術と注意が必要です。それに対し、鋼板製は、燃やせる木の幅が広く、温度変化にもそれほど気をつける必要はありません。機種によっては竹までガンガン燃やせるものもあります。

 

鋳物は暖まりにくいけど、冷めにくい。鋼板製は暖まりやすいけど、すぐ冷える、という特徴もあります。そして鋳物は本体重量が100キロを優に超えますが、鋼板製は80キロ以下のものも存在します。

 

くらしの宿Cocoroでの使い方を考えてみると、

  • いろんな木を燃やせること
  • すぐに暖まること
  • オフシーズンは片付けておけること

これはどう考えても鋼板製ですよね。というわけで、鋼板製薪ストーブに決定です!

 

自分たちでいろいろと調べたり、鋼板の薪ストーブを使っている友だちの家に遊びに行って使い勝手などを聞いたりして、購入する機種を絞っていきました。

 

鋼板製薪ストーブのもう一つのメリット

鋼板製に決めたのには、実はもう一つ大きな理由があります。それは鋳物製に比べて、薪の使用量が少ないこと。一般的には鋳物製の5分の1(実際には3分の1程度らしいですが)で済むと言われています。

 

愛農かまどを作ろうと思った時、私たちがいいなと感じたのは、できるだけ少ない木でご飯が炊けるという点でした。

 

なぜか? 

 

1人1人が燃料の消費量を抑えることができれば、結果的にたくさんの人が限られた資源を使うことができるからです。

 

そこにあるから、という理由でみんなが資源をバンバン使っていたら、やがてそれが枯渇することは誰にでも分かりますよね。いくらそこにあっても、やっぱり1人1人の使用量は減らしていきたい。そういう点からも、やっぱり鋼板製だな、となったわけです。

 

私たちがどんなメーカーの薪ストーブを選んだのか、についてはコチラからどうぞ!

 

kurashicocoro.hatenablog.com