くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

出会いは突然やってくる、のか?

こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。秋晴れの空の下、ただ今、絶賛稲刈り中です! 台風の影響で遅れに遅れていますが、稲も人もとっても元気です。早く刈り終えちゃいたいなぁ。

 

くらしの宿Cocoroを始めようと思ったきっかけは前回書いた通り。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

よーし、農泊やるぞ! 引っ越しだ〜! 

と思ったのはいいものの、今まで私たちと一緒に育ってきた畑をどうするかが一番の悩みどころでした。ま、そんな悩みを抱えてても野菜たちは育つし、収穫も出荷もあるし、タネは蒔かなきゃだし、ワークショップの準備をしなきゃだし、ネコは走り回るし、ああ大変だ〜という、それはそれで平穏な日々を過ごしていました。

 

そんな折り、Oさんという方から「農場見学をさせて欲しい」という依頼がきました。

 

自然栽培なんてマニアックな農業をやってると、こういった見学の依頼が月に何回か来ます。これから畑を始めたい方や自然栽培を実際に自分の目で見てみたい、という方が一番多いです。二番目はすでに自然栽培をやってるけど、うまくいかない、他の人がやっている畑を見て勉強したいという農家。そして私たちの野菜を買おうかどうしようか迷っているお客さん、ワークショップに参加する前に顔を見に来てくれる人、何となく遊びにきてくれた人、という順番でしょうか。実際、私たちも時間を作ってはなんどもいろんな農場を見学に行かせてもらっています。

 

私たちはメディアの取材は断るけど(だって恥ずかしいし)、個人の見学の依頼は全て受ける、という方針なので、その時も日程を調整して、畑に来ていただくことが決まりました。Oさんと約束した日は真冬で、寒すぎて外で作業ができず、ビニールハウスの中で大豆のサヤを外していました。

たぶんみなさんご存じないから声を大にして言いますよ!

 

大豆のサヤ外しって、実はむちゃくちゃ危険なんです! 

 

なにが危険かって、大豆には細かい毛がビッシリ付いていて、そいつがクセモノなんですね~。その毛がね、サヤを外す時にモウモウと舞うのです。すると目はかゆいし、肌はチクチクするし、鼻水は出るし。マスクなしではダメ絶対! な作業なんです。

 

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サヤを外す時は足踏み脱穀機、という昭和レトロなマシンが大活躍します!


そんな外でやっても危険なサヤ外しをですよ、あろうことか私たちは寒いから、という理由でビニールハウスの中でやってたんですね。せっかく見学の方が来てくれる大切な日にね…。そんな危険な大豆がどうやってお味噌になるのか、詳しくはコチラから!

 

kurashicocoro.hatenablog.com



そんなこととは知らず、Oさんは約束の日にちゃんと見学に来てくれました。

 

ちょっと静かな、というかどちらかというと少し暗い印象の方でした。私たちは汚れるのなんて上等だぜと言わんばかりに、小汚い作業着にあやしいマスク姿でサヤをバンバン外します。当然ハウスの中は毛が舞って、まるでロンドンの霧のように立ちこめています(行ったことないけど)。

 

あまりの光景に立ちすくむOさん。こ、これはマズイ。このまま怒って帰られてしまったらどうしよう…。

そんな状況にも関わらず、Oさんは気を取り直したのか、何とお手伝いまで申し出てくれます。へー、この人、本気で農業がやりたいんだなぁ、スゴい覚悟だなぁ、なんて思いながら作業のかたわら、色々とOさんの話を聞いていました。で、その時にOさんがポロッと

 

「私、農業ってあんまり好きじゃないんですよね」

 

‥‥

 

はい? 

 

今なんとおっしゃいました? 

 

ひょっとしてこんな過酷な状況を見て、農業やっぱりムリです、になっちゃったの? ああ、ワタクシ、また取り返しのつかないことをやってしまいました…。

 

なーんて内心ビビってたのも、今ではいい思い出だ。

 

結論から言いますと、その後Oさんはご夫婦でうちで研修を始めて、私たちの畑をまるっと引き継いでくれたのです。最初は暗かった表情も、いつの間にかステキな笑顔になりました(笑) そしてこの夏、自然栽培農家&パン屋さんとして見事に独立したのです! ハイみなさん、拍手〜パチパチ。あらためて畑スゲーぜ! 

 

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うちの畑を引き継いでくれた、『小さなオーガニックファーム 「た・べ・る」』さんです!


彼女が焼くのは自家製天然酵母で、オーガニックの小麦粉と、自分たちで育てた自然栽培の野菜を使ったパンです。そんなパン、全国を探してもそうそう口にできません。まだお店を始めたばかりでパンを焼く量がそれほど多くなくて、毎回売り切れゴメンだそうですが、お店の情報や畑のことなど、詳しくはコチラから

 

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