くらしの宿Cocoroのブログ

岐阜県郡上市にあるオーガニックな農泊「くらしの宿Cocoro」。農業から古民家DIY、そしてネコまで。日々のアレコレを綴ります。

小さな農家たちと収穫祭《後編》 そしてHさんに変化が…

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。昨日の郡上の最低気温はマイナス1.2℃。うわ〜、早くも氷点下、きちゃいましたよ〜。庭の水たまりが2センチくらい凍ってました…。明日からは台風の影響でしばらく暖かい日が続くみたいですが、今年の冬の寒さはどうなのかなぁ。

 

 

 不機嫌なHさん

そうです。気になるのは、参加者さんの中でひときわ異彩を放つ、チョー不機嫌なHさんのことです。前半はコチラから。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

他の参加者さんがみんなで和気あいあいと作業をする中、子どもちゃんを抱っこして、ちょっと離れた場所から冷めた目で私たちを見ています。3月のワークショップは初日ということもあり、「不機嫌な人だなぁ」と思ったくらいで、特に突っ込んだ話はしませんでした。

 

ただ、実を言うと、私たちがこういう目で見られることって、全く経験がないわけではないんです…。

 

マルシェなどで野菜を販売していると、たま〜にですけど突然こんなことをおっしゃる方がみえるんですよ。経験上、年輩の男性が多いかな。そして最初からなぜかちょっとキレ気味です。

 

「無農薬の野菜? ハァ? そんなもんできるハズがないやろ!」

 

イヤイヤ、それを育てて販売して私たちは生活をしているので、できないってことはないと思うんですが…、とか返答すると、

 

「どーせたいしたことないわ」

 

とか捨て台詞を残して去っていきます…。

 

私たち、ポツーン。

 

説明や歩み寄りの余地は全くありません。でもこれって、有機農業あるあるですよね、同業者のみなさん? アレ? うちだけか?

 

Hさんの目が、そんな時のおじさんの目とまさにとそっくりだったんです。

 

異質なものに対する恐怖感なのか、自分が理解できない物はこの世界から排除したいという感覚なのか。ま、そんなところなのかなぁと勝手に分析しているんですが、有機農業なんてマイナーなことをやってると、時々こんな事件(?)が起こります。 

 

うって変わって上機嫌なHさん

その次にHさんに会ったのは、少し間が空いて6月の田植えでした。Hさんは4月と5月のワークショップには、仕事の都合で参加できなかったんですね。

 

久しぶりに会ったHさんはうって変わって明るくて、前回とはテンションが全然違います。田んぼにもまさかの一番乗りです。

 

「おはよーございます。オレ、なに手伝ったらいいっすか?」

 

とびっきりの笑顔でそんなことを聞いてくれます。足取りも軽く、跳ねるように作業をしていて、全身から嬉しいオーラが全開です! でもその時も「お〜、今日はゴキゲンなんだなぁ」くらいにしか思っていませんでした。

 

その後Hさんとはプライベートでもたびたび会う機会があり、いつの間にか友人になっていました。友だち付き合いをしていても、いつもめちゃくちゃ好人物。でもそうなると余計に3月のあのチョー不機嫌なHさんが気になります。

 

あの時、彼に一体なにがあったのか…?

 

というわけでHさんに聞いてみました

仲良くなったし、まさか今さらまた不機嫌になることもないだろうと思い、痛いところを突っ込んで聞いてみました(笑)

 

「どうしてあの時、あんなにチョー不機嫌だったの?」

 

Hさんの答えは、ぼくの想像のはるか上を越えていました。

 

「田んぼ始めたらサーフィンに行けなくなると思ったんす」

 

話をよくよく聞いてみると、田んぼをやりたかったのは彼の奥さまだったんですね。で、彼女に押し切られる形でワークショップに参加はしたものの、やっぱりオレ趣味のサーフィンに行きたい。でもオレ行けない。オレ不満。オレチョー不機嫌…。

 

って、お前は子どもかっつーの(笑) 

 

それくらい自己管理しなさ〜い、と言ったかどうかは覚えてないんですが、あまりのバカバカしい理由に大笑いさせていただきました。

 

ついでにもう一つHさんに聞いてみました

でも疑問は残ります。6月以降の彼のハイテンションです。相変わらずサーフィンには行けてないハズなのに、どうしてゴキゲンになったのか。

 

「じゃあなんで6月以降は上機嫌だったの?」

 

「5月に種モミをまいたじゃないっすか。それが発芽したのを見て、うわ〜かわいい〜♡って思ったんす」

 

アカン、面白すぎる。

 

何という単純 、いやいや純粋な人なんだ。

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ピンぼけだけどHさんのハイテンションは今も続いています!

 

でもそんな風に人がガラッと変わっちゃうなんて、やっぱり田んぼスゲー! ちなみに畑もスゲーんだよ、ってのはコチラから。 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

そんなHさん一家も、今では立派な小さな農家。ご家族で田んぼをやられています。こういう時、農業ってホントすごいんだな〜と実感します。なかなか人生変えちゃう体験なんてできないですもんね。

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小さな農家は子どもちゃんも大活躍です

そんな体験をぜひ味わって欲しい、と願いながら、毎年ワークショップをやっています。くらしの宿Cocoroでご用意している農業体験も、そんなステキな瞬間を味わっていただきたい、という目的です。

 

でも我が身を振り返ってみれば、私たちも相当単純ですね…。

 

単純だから農家になって、日々の野菜の生長に感激する。単純だから農泊をやって、お客さまとのふれ合いに感動する。単純だから幸せな毎日を過ごしてるんだな〜。 よし、今こそ声を大にして言うぞー!

 

ビバ、単純!

 

そんな単純夫婦に会いに、そしてステキな農業体験をしに、くらしの宿Cocoroに来てくださーい。ご予約はコチラから! 

nf-cocoro.com

 

みなさんにお目にかかれるのを楽しみにしていまーす♪

 

小さな農家たちと収穫祭《前編》 いつも思い出すHさんのこと

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。ここ数日、晴れては時雨、の繰り返しです。岐阜の山間部ってどこもこんな感じなのかなぁ。畑に行こうと思うと雨が降ってきます。雨だしデスクワークだ、と思うと晴れます。よし、じゃあ布団を干そうと思うと、また降ってきます。ん〜、どっちやねん。晴れるか降るか、どっちかにして欲しいぞ!

 

先日、小さな農家の仲間たちと収穫祭を開くことができました。今年もお米が取れて良かったね〜、来年も楽しんで田んぼがんばろうね〜、ってな感じで毎年開いている、お疲れさま会です。

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みんなで持ち寄りで収穫祭!

 くらしの宿Cocoroでは愛農かまどで今年の新米を炊き、畑で取れた野菜たっぷり(でも豚肉は少なめ…)の豚汁を作り、みんなからはご自慢のお料理を持ち寄ってもらいました。郡上に引っ越す前に住んでいた西濃地域からも仲間が来てくれて、とてもにぎやかな収穫祭になりました。あ〜、美味しかった。みんな、ありがとね。

 

 

小さな農家を増やす 

小さな農家というのは、家族みんなで自分たちが食べるお米や野菜を育てようよ、という私たちが取り組んでいる活動です。スーパーで食べるものを買うのもいいけど、自分たちで育てた野菜やお米は、やっぱり格別だよね〜! オーガニックの野菜はちょっと高いけど、自分で育てればスーパーで野菜を買うより安いしね♪

 

そこで私たちは畑や田んぼの技術を、ワークショップ形式でお伝えしているんです。意外にも畑より田んぼの方が簡単で、1年間(約10回)のワークショップで、翌年からは自分で田んぼができる実力がつきます。中にはツワモノがいて、うちでワークショップを受けながら、同時並行に自分で田んぼをやっちゃう人もいます(結果的にはそれが一番学びになります)。

 

私たちは畑や田んぼの楽しさを知っているので、人に会うたびに「農業やれー、農業やれー」と呪文のように唱えています(ウソですけど)。

 

人間、同じことをしつこく言い続けていると現実がそっちに寄ってくるみたいで、ありがたいことに小さな農家が少しずつ増えてきました。詳しくはコチラから。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

で、そんな気の置けない仲間たちとの収穫祭。盛り上がらないわけがありません。

 

でもみんなの話題は田んぼのことばかり(笑)

 

今年の失敗やら成功、来年への豊富、こんなことをしてみたい、あんなことをしてみたい。あー、話を聞いているだけで来年への期待が膨らみます。いやー、今年も楽しかった。仲間たちとこういった時間を共有できるのって、本当に幸せです。

 

田んぼを始めたきっかけ

 私たちが田んぼのワークショップを始めて、今年で6年になります。参加してくれたのは延べで50〜60組くらい、人数にすると300人くらいかなぁ。その中で自分で田んぼを始めちゃった人は、5組。約10組に1組の割合ですね。

 

ところでみなさん、田んぼって素人にはできないような気がしません? 

 

「家庭菜園」はよくあるけど、「家庭田んぼ」ってあまり聞いたことないですよね。実は私たちも農家になった最初の年は、畑しかやっていませんでした。田んぼは難しいと、勝手に思い込んでいたのです。

 

でも妻が言うわけですよ。

 

「お米も育てたいよね」

 

気持ちは分かる。けどやり方が全く分からん…。

 

そんなある日、名古屋で田んぼの有機栽培の講座が開かれるという情報が! よし、コレだー! と思い、さっそく話を聞きに行きました。

 

1時間半の講座でした。40〜50人くらいの人が話を聞きに来ていました。講師は岐阜県白川町(合掌造りの白川村とは別です)の農家、中島克己さんという方でした。当時60代後半だったでしょうか。中島さんは熱く語ります。

 

「田んぼに農薬を使わんようになるとな、虫が増えるんや。これがかわいくてな

 

「今までは農薬を使っとった。でも使わんようになると、いろんな虫がやって来るんや

 

「虫はかわいいぞ 殺したらアカンぞ」

 

わざわざ名古屋まで田んぼの話を聞きに行ったのに、90分のうち50分くらいは

 

「虫はかわいい

 

という内容でした…。技術的な話は10分くらいあったかな、いや、なかった気がするな…。そんな中島さんの話を聞いて、

 

これなら絶対オレにもやれる!!

 

と確信したのです!(笑) 中島さん、スゲー!

 

翌年から田んぼを始める

翌年からさっそく田んぼを始めました。でも中島さんのお話しだけでは、さすがに田んぼはできません。そこで中島さんがお住まいの白川町にあるNPO「ゆうきハートネット」が主催する有機稲作の講座に通い、そこで勉強をしながら同時並行で田んぼをすることにしました。

 

結果的にこれがとても良かったのです。

 

何が良かったかって、私たちのような素人でも1年目からちゃんと田んぼができるんだ、ということが分かったことが良かったです。今まで田んぼはプロの農家(って私たちも一応プロですが…)がやるもので、素人には難しいと思っていたのに、それが大きな勘違いだと分かりました。

 

で、そんな手探り状態で田んぼに挑戦した1年目。結果はなんと大豊作でした! えー、こんなに取れちゃっていいの? とビックリしたのを今でも覚えています。

 

そして周りの人たちももちろんビックリでした。だって無肥料・無農薬で田んぼができるなんて、みんな思ってないからね〜。私たちがどんな風にお米を育てているのかは、コチラから!

kurashicocoro.hatenablog.com

田んぼを始めようと思う人にちょっとアドバイスをしますね。  

 

田んぼをやる上で一番難しいのは、技術ではなく、実は水利権なのです。

 

水利権。読んで字のごとく、水を利用する権利です。地域によっては「よそ者には水は使わせん」というような所も、まだあります。なので田んぼをやりたい方は、水利権をしっかりと押さえる必要があります。

 

それがクリアーになれば、田んぼは誰にでもできます。だってご先祖さまは弥生時代からずーっと稲作をやってきたんですよ。それが私たちにできないハズがないんです。

 

その翌年からワークショップを主催する  

1年目の大成功で調子に乗って、翌年から田んぼのワークショップを始めました!

 

というのは半分冗談、半分本気です。

 

私たちは基本的な技術だけで、初年度にそこそこの成功を収めることができました。それが単なるビギナーズラックではなく、技術に裏打ちされた結果だということも実感できました。

 

ということはですよ、私たちがその技術を伝えたら、みんなが田んぼができるんじゃないの? およ? 家庭田んぼできるじゃん! と思ったのです。

 

そこでプログラムを作りました。そして参加者を募ってワークショップを始めたのですね。私たちにとって初めて主催する、記念となるワークショップでした。最初は参加者さんが集まるかどうか不安でしたが、なんと募集を開始してすぐに満員御礼! オマケにお断りする人まで出てしまいました。

 

ふふふ。みんな、田んぼやりたかったんだね。

 

そしてHさんがやってきた

田んぼのワークショップを始めて数年経った頃のことです。

 

いつものように参加者のみなさんに作業の手順やその意味を説明していました。説明も進行も、もう慣れたもんです。…って、すいません。ウソつきました。いつもバタバタでゴメンなさい(汗)

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Hさんは写っていませんが、その時のワークショップの写真です

3月のことでした。その年にまく種モミを選別する、塩水選という作業をしていた時のことです。参加者さんが輪になってワイワイと作業しているのに、その輪から外れてチョー不機嫌な顔をしている1人の男性がいたのです。

 

最初は怒っているのかと思ったのですが、どうやら違います。言うなれば不審者を見るような目で、私たちや他の参加者さんを見ています。「お前たち、何おかしなことやってんだよ?」的なオーラをバンバン発しながら。

 

私たちのワークショップは、決して安くはない参加費を払ってもらっています。今まで積極的な方はたくさんみえましたが、そんなネガティブな雰囲気をかもす参加者さんは、1人もいませんでした。

 

それがHさんでした。

 

後半に続きます。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

 

 

 

今さらだけど、オーガニックってなんだろう?

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。昨日、今日とイベントがあり、珍しく忙しい時間を過ごしました。楽しかったけど、こういう時ってしっかりとスローダウンする必要がありますね。非日常から日常に早く着地できるよう、数日間は気をつけて過ごそうと思います。

 

いつも挨拶で言ってるんですが、「オーガニックな農泊」のオーガニックってなんだろう? とふと気になってしまいました。

 

ちまたにはオーガニックなものがあふれていますよね。なのでオーガニックのおおざっぱなイメージはありますが、多分人それぞれに違います。

 

なので今さら感満載ですが、私たちが考えるオーガニックって何なのか、ちょっとお伝えしたいと思います。

 

オーガニックって?

有機

無農薬?

無添加

体にいい?

環境にいい?

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ホント、いろんなイメージがありますよね。そしてどれも間違っていないと思います。問題は、イメージが大すぎてオーガニックの本質が見えなくなっていることです。

 

失敗だらけだったオーガニック農業

本業の農業に関して言うと、私たちは最初は有機肥料を使った有機農業、つまりオーガニックな農業をしていました。

 

肥料には化成肥料と有機肥料があります。化成肥料はいかにも化学、有機肥料は自然なイメージがありませんか?

 

たしかに有機肥料と言うと聞こえは良いですが、中身は牛、豚、鶏さんの排泄物=畜糞です。しかも一般に流通している有機肥料は、畜糞を充分に発酵させて堆肥化されていないものが多いです。要は機械で短期間に乾燥させた、ドライド畜糞なのですね。

 

 

この有機肥料を使っているうちに、初めこそうまくいっていましたが、徐々に畑の調子が悪くなってきました…。野菜が上手く育たない。病気が出る。虫が大量発生する。などなど。

 

そこでこれではいかんと思い、有機肥料をやめ、そこから数年かけて手探りで無肥料・無農薬の栽培方法にシフトしていきました。自然栽培とか無肥料栽培と言われる栽培方法です。

 

今まで肥料いっぱいの土で育ってきたのに、いきなり「キミ、今日からご飯抜きね!」とか言われるわけです。そりゃー野菜も戸惑うってーの(笑) あとはタネをF1種から固定種に変えたり、ビニールマルチをやめたり、連作したり、不耕起にしたり、とけっこう大きな改革をいくつもしたのです。

 

当然ですが、切り替え後の数年間はうまくいかなかったです。

 

でも諦めずに続けているうちに、いつの間にか、少しずつ野菜が育つようになってきました。

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野菜が元気に育ってくれると農家は嬉しいのです

野菜が育たない一番の理由とは?

野菜にとってで考えてみると、肥料がなくなったことで環境が大きく変わり、生長が妨げられていたのは間違いありません。数年の間に土が育ってきたことも事実です。

 

でも大事なのは、野菜側の問題ではなく、私たちの方で何が起きたのか、ということです。

 

その時期に私たちにはどんな変化があったのでしょうが? 当時は何かと必死だったので自分たちにも分かっていませんでしたが、今なら当時を振り返ることができます。それは

 

頭でっかちだったから〜♪

 

です(笑)

 

肥料がダメ、農薬がダメ、環境に負荷をかけるものがダメ。

だから無肥料、無農薬、オーガニック。

 

その考え方自体は、極端だけどけっして間違ってはいないと今でも思いますが、問題は私たち自身にありました。

 

そして変化が始まる

当時、私たちは普通に生活を続けていました。「普通に」って分かりづらいですね。ま、現代の一般的な生活、便利で快適な生活だと思ってください。

 

でも目指しているのは、自然に沿った農業なのです。極端に言うと、超燃費の悪いスポーツカーに乗りながら、信号待ちの時だけアイドリングストップをして「エコだぜ」と満足しているような状態です。

 

それではうまく行くはずがないですよね〜。

 

そのために努力した訳ではないけど、何度も失敗するたびに畑や野菜に教えられて、いつの間にか私たちの生活自体が変わってきました。まず最初に減ったのは何を隠そう便利グッズ(笑)、そしてプラスチック類です。

 

最近よくマイクロプラスチックの問題が取り上げられていますが、そんな情報に接するまでもなく、プラスチックは自然界では分解しないし、不自然なのは一目瞭然です。そんなものを使いながら、オーガニックです、ってどう考えてもおかしいですよね(汗) でも当時はその不自然さが、キチンと理解できなかったんです。

 

次に変わったのは食べ物です。

 

スーパーでできあいの食べ物を買うことがなくなり、外食が減り、何とかの素を使うこともなくなり、ほとんど全ての料理を手作りするようになりました。時間はかかるけど、何でも作れるって、実はとても便利なのです。スーパーに行く回数も減るしね。

 

野菜も最初は足りないものを買っていたけど、いつの間にか何でも育てられるようになり、お米と野菜の自給率はほぼ100%になりました。これも自給自足を目指した訳ではなく、気付いたらいつの間にかそうなっていた、という感じです。

 

くらしの宿Cocoroに来てくださったお客さまから「自給自足ってスゴいですね」とよく言ってもらうのですが、全然そんな感じではありません。自分たちが食べるものを自分たちで育てる。これはごく当たり前で、安心したくらしなんです。

 

そして次は服や靴

 

最初はユニ◯ロとか着てたなぁ。今でも持ってるし、時々着てるけど(笑)

 

私たちはもともと流行りには鈍感だったけど、その鈍感さがここへ来てさらに加速しました! 妻が服を手作りするようになり、服を買うことがほとんどなくなったのです。手作りした服は愛着があるので、少々破れたりしても繕って着続けています。

 

たまに服を買うときは、思い切っていいものを買います。いいものって、高級とかブランド品って意味じゃないですよ。作り手の顔が見えるものが多いです。あとはフェアトレードのものとか。

 

そして最後は

 

これは自分たちで好きなようにいじれる家があったことが大きいですが、今まで考えてきたことを具体化する、とってもいい機会でした。その分失敗や迷うことは多かったけど、とてもいい経験ができました! で、どんな感じでDIYしてきたのかはコチラからどうぞ。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

それら個々の変化がいつの間にかミックスされて、くらしという大きな形となって落ち着いてきたのでしょう。

 

で、結局オーガニックってなんなのよ?

オーガニックって、何かの一部ではないんですよね。もちろん流行りではないし、ライフスタイルでもない。

 

オーガニックってね、くらしそのものだと思うんです。

 

そしてその根底にあるのは、人間、動物、虫、野菜、土、風、全てのものが結びついている感覚。そしてもちろん自分もその中にいるという安心感。それがオーガニックなんじゃないかな〜、と。

 

でも これを言葉で説明するのはちょっと難しい。こういうのって体験して、感じてもらうしかないんですよね。

 

とまぁ小難しいことをいろいろ言ってますが、要はこんなくらしもあるんだよ、という提案です。あとはもちろん、くらしの宿Cocoroに泊まりに来てね〜というステマです(笑)

 

ご予約はこちらから! 

 

みなさん、よろしくお願いしまーす。

 

 

 

 

化学物質過敏症の人はどんな家に住んだらいいのかしら?

こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。ここ数日、何だか妙に暖かい日が続いています。寒すぎるのは好きじゃないけど、こういう季節感がなくて妙に暖かいのも、何かイヤ〜な感じです。最近は暖かすぎて、干し柿がうまく干せません。気温が高いと、干した後でカビが生えちゃうんですよね。今年は柿を全部猿に食べられてしまったので、干す干さない以前の問題ですが…。

 

少し前のことですが、くらしの宿Cocoroに化学物質過敏症のお客さまがおみえになりました。今回はその時に思ったことや、くらしの宿Cocoroが気をつけていることなんかをお伝えしようと思います。

 

私たちはもともと無肥料・無農薬の自然栽培をしてきた農家なので、肥料や農薬などの化学物質、食品の添加物などは以前から勉強して、できるだけ避けるよう気をつけてきました。

 

なので同じ感覚で、古民家を改装してくらしの宿Cocoroを始めようと思った時も、建築に使う資材はできるだけ自然素材で、できればオーガニックなもので、とずっと考えていました。

 

「衣食住」のうち、まずは食と住をしっかりと押さえよう、と思ったわけです。

 

とは言え、それまでは建築資材なんて扱ったことがなかったので、使いたいものをその都度一つずつ詳しく調べる、というなかなか手間のかかる作業をしてきました。そして分かったことは

 

建築資材もけっこうグレーですね…

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ガーン!! ですよ。ホント…

 ということです。

 

企業秘密なのか法律上の理由なのか分かりませんが、そもそも内容成分が明示されていないことが、ほとんどなのです。そして「自然素材」「無添加」などといかにも雰囲気よさげに書かれていても、突っ込んで調べてみると、コレ化学物質が含まれてるじゃーん、ということがよくありました。

 

ホームセンターなどで売っている、塗りやすい練りタイプの漆喰。DIYで使われる方も多いと思いますが、あれにもたいてい化学物質が添加されています。塗りやすさと保存性のためでしょうね。

 

じゅらく壁に漆喰を塗った時に、練りタイプの漆喰やシーラーを使わなかったのも、同じ理由からです。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

ちなみに先ほど「建築資材」と書いたのには意味があります。

 

実は農業界にも同じようなことがありました。私が記憶しているのは、1980年前後の、いわゆる「第二次有機農業ブーム」の時です。

 

当時はまだ法の整備がされておらず、どんな野菜でも勝手に「有機野菜」と名乗って、付加価値を付けて販売することができたのです。農薬を使っていることを隠すために、出荷前だけ虫を殺さず、あえて虫食いの穴を作る、なーんて高度な技術もあったようです。果たしてそんな風にうまく行くのかどうかは知りませんが(笑)

 

食べ物の場合は日々口にするものだから、その後、法が整備されましたが(といっても、法整備までに20年近くかかりました)、建築資材はそこまでの緊急性を持ってはいない、というところなのでしょうか。

 

でも私たちは化学物質過敏症を始めとするさまざまなアレルギーは、衣食住すべてに関係があると考えています。ですので改装に使う資材はできるだけ自然素材で、と考えたのです。

 

具体的には床材、壁材、床に塗るオイル、壁に塗る漆喰やペイントなど、家の中で使用する面積が大きいものを特に重視しました。そこから放出される物質は、家の中でかなりの量になります。そして気密性が高い現代の家ほど、当然その影響は大きくなります。

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その時にとてもお世話になったAURO。超オススメです!

信頼のAURO Nr.129です! これは無垢材に塗るワックスなんですが、100%が天然原料(鉱物含む)でできています。オレンジの爽やかな香りも、作業がゴキゲンになります。 普段のお掃除もAUROを使ってまーす。お客さまと一緒にお掃除をすることもあります。

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無垢材の床にオイルを塗るとこんな感じになりまーす

初めて床にワックスを塗った時の写真です。下が無垢のまま、上の方にはオイルがぬってあります。オイルを塗ると木がしっとりするのと、あと木目がとてもキレイに出ます。私たちのDIYを見に来てくれた大工さんが

 

「お〜、ええ色になったなぁ」

 

と喜んでくれたのが印象的でした。

 

反対に、どうしても自然素材でできなかったものもあります。タイルのボンド、目地材、水回りのコーキング材です。これはいくら探しても「これだ!」というものが見つかりませんでした。もしご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ教えて下さーい!

 

とまぁ、できる限りのことを考えて、右往左往しながらDIYを進めてきました。ちなみに私たちがどれくらい迷走しているかはコチラからどーぞ! 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

そんなある日、友人から一本の電話が。

 

「友だちが化学物質過敏症なんだけど、泊めてもらえるかな?」

 

おお、イキナリそんなお客さまが来ちゃいますか…。

 

今までそのための準備をしてきたとは言え、具合が悪くなられたらどうしようかと、ちょっとビビる私たち。

 

詳しく話を聞いてみると、久しぶりに実家に里帰りをしたはいいけど、実家の香りや電磁波がキツくて、そこに長時間はとてもいられない。かと言って安心して泊まれる場所もないし、どうしたらいいものかと悩んでいたそうです。

 

しかしまぁ、ビビっていても始まらない。まずは実際にくらしの宿Cocoroに来てもらって、様子を見てから判断してもらうことになりました。当然お客さまからはいろんな質問が出ます。

 

「洗濯洗剤は何を使っていますか?」→石けんです。

「柔軟剤は?」→使ってません。

「シャンプーは?」→オーガニックの石けんです。

「ファブ◯ーズは?」→持ってませんし、使ったこともありません。

「お掃除はどうやってしますか?」→基本的にはほうきと雑巾がけです。

「食べ物は?」→うちで自然栽培した野菜とお米です。

化学調味料とか使います?」→使いません。

「エアコンは?」→ありません。

「テレビは?」→ありません。

Wi-Fiも?」→はい、ありません。

 

いろいろ話をした後のお客さまの感想は

 

「なんかここなら大丈夫そう」

 

いやー、少し安心しました。まずは1泊していただこうということになりました。

 

で、翌朝。

 

「家よりもよく眠れました(笑)」

 

そうですか! それは本当によかったです。結局お客さまはそのまま3泊されました。快適に過ごしていただけたようで、ホッとしました。今までやってきたことが的外れでなかったことにも、安心しました。

 

で、思ったこと。

 

化学物質過敏症の方に古民家っていいんじゃない?

 

理由はいくつもあります。ざっと挙げてみても

 

  1. 建材がナチュラル。
  2. 気密性が低い。
  3. 夏涼しく、冬暖かい。
  4. 電気の配線が少ない。
  5. かわいい♡

 

5は明らかに主観ですが(笑)、それ以外はけっこう本気で言ってます。化学物質過敏症の方が悩まれていることが、これでグッと解決に向かう! と、そこまで思うのは私たちの思い込みかな?

 

あと古民家は夏は涼しいけど、冬は寒いからイヤだな〜、なんてお考えのアナタ。チッチッチ(と人差し指を振る)、実は古民家には天国があるんですよ。それは

 

縁側! え・ん・が・わ〜!

 

昔のじーちゃんばーちゃんは昼間はポカポカの縁側で何か作業をしてましたよね。ネコも昼間はいつも縁側で寝ています。太陽が出ている間は、全く暖房はいりません(ただし縁側から別の部屋に移動するとチョー寒いですが…)。

 

現に今も、縁側でこの文章を書いています。ヌクヌクしてて幸せです。

 

しっかりした大工さんが建てた古民家だと、ひさしの角度が絶妙で、夏は日光をさえぎって涼しく、冬は部屋まで日を通してくれます。

 

もう一つ古民家でよくあるのは、足下から冷えるというものですが、これは床下に断熱材をいれることで、かなり改善できます。

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床を貼る時に一緒に断熱材を入れると足下の冷えが改善されますよ

 

この写真の部屋は元々はたたみだったのですが、それをフローリングに替えました。たたみもいいけど、ダニやほこりが溜まりやすいのが難点です。呼吸器系のアレルギーがある方は、フローリングの方がいいかもしれませんね。

 

とかく敬遠されがちな古民家ですが、実は意外にも現代にマッチしているのでは!? と思う私たちでした。

 

そんな古民家、くらしの宿Cocoroに泊まりに来てくださーい。ご予約はコチラから。お待ちしてます♪

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みんなが知らないお米の作業。そして新米イセヒカリ、販売開始でーす!

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。郡上は日に日に寒さが厳しくなってきました。去年まで住んでいたところは、この時期の最低気温は確か6℃くらいだったのですが(それでもしっかり寒かった)、数日前の郡上は、驚きの0.4℃! 結露よけにかけておいたブルーシートに、見事に氷が張っていました。同じ岐阜県なのに、なんだこの違いは!? 人も野菜もビックリです。

 

さて、農家がつたないブログを始めて1ヶ月が過ぎました。ってもう1ヶ月も経ったのか〜。早いな〜。農作業が忙しくなるとなかなか更新できないな〜。もうちょっと頑張らないとな〜。

 

そんなくらしの宿Cocoroのブログですが、アクセス数は1500を突破しました! 

 

って、この数字が多いのか少ないのかは全然分からないんですが、いつもお付き合いをいただいているみなさま、本当にありがとうございます。たまにはみなさんのお役に立てる文章を書きたい、と思っているんですがね〜(汗) いつもいつも駄文を書き散らかすばかりで、ホントすいません。

 

で、タイトルにもありますが、ようやくお米が収穫できました!

 

この勢いで新米の販売をいたしまーす! 

 

お米が取れると、農家って本当に嬉しいんですよ。何より、これで来年もご飯が食べられる、という安堵が一番大きいです。私たちは野菜やお米を買うことがほとんどないので、お米が取れないと翌年食べるものがなくなってしまうのです…。

 

というのはやや大げさですけど、毎年それくらいの気持ちでお米を育てていますよ〜。田植えから稲刈りまでの流れは、コチラの記事をご覧ください。

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この時の作業は稲刈りをして稲架(はさ)かけをしたところで終わっているのですが、その後には、こんな作業が待っています。実はこの一連の作業って、みなさんあまりご存じないんですよね。稲刈りして稲架にかけたら満足しちゃうからだな(笑) では順番にご説明しますね。

 

1 脱穀

稲架かけして乾燥させたお米(モミ)を、ワラから外す作業です。

 

稲架かけは晴天が続けば2週間程で終わるのですが、今年は雨が多く、3週間経っても乾燥が不十分でした。秋に雨がこんなに続くのも、本当におかしなことですよね。毎年異常気象の連続だなぁ。この先どうなってしまうんだろう、とよく不安になります。

 

気を取り直して。脱穀はこんな感じで行います。

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足で踏むと胴が回転します。そこへ稲を差し込むとモミが外れるのですね

大豆の時にも大活躍した「足踏み脱穀機」を使って、脱穀します。

 

人力なのでかなり大変です。足でペダルを踏んで、手で稲を持って回転する胴に差し込んでいくのですが、手と足の動きがバラバラなので、初心者さんはちょっと戸惑います。でもいつの間にかみなさん、ちゃんと出来るようになるんですね〜。

 

お米も大豆と同様、脱穀するときもほこりが出ます。マスクをしている人が多いですね。

 

同時進行で機械も使います。これは「ハーベスタ」という機械。

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ハーベスタ」って収穫って意味です。名は体を表す!

このハーベスタ、今ではコンバインに取って代わられて、ほとんど目にすることはありません。でも稲架かけ米をやっている人には必需品です。昭和40年後半〜50年くらいに活躍した機械です。

 

2 選別

脱穀した後は、モミとゴミを分けるために選別をします。

 

これがその選別機。唐箕(とうみ)といいます。

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唐箕は本当に優れもの。あっという間に選別してくれます

写真では見えないんですが、反対側にハンドルが付いていて、それをグルグル回すと風が発生します。その風で軽いゴミを飛ばして、重いモミはそのまま下に落ちる、という仕組みです。

 

単純な仕組みなんだけど、本当にスゴい道具です! 中の仕切り板の角度を変えることで、お米、大豆、ゴマ、なんでも来ーい! なのです。名前から察するに唐(中国)から伝わったんでしょうね。当時はきっと一大センセーションを巻き起こしたに違いない、といつも感心しながら唐箕を使っています。

 

ちなみに先ほど出てきたハーベスタは、脱穀と選別を一気にやってくれます。人力で足踏み脱穀機と唐箕を使うと、モミを30キロ取るのに1時間半くらいかかります。それがハーベスタを使うと、わずか10分ほどで済んじゃいます。そのスピード差、約10倍かぁ。う〜む、機械恐るべし!

 

3 籾すり

脱穀したお米にはまだモミが付いているので、これを籾すりします。

 

これは人力では難しいので、機械を使った作業になります。昔は泥臼(どろうす)という道具で籾すりをしていたのですが、今ではほとんど残っていません。その代わりにこんな大きな機械を使います。

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残念ながら機械に頼っておりまする

ここでようやく玄米になります! 

 

籾すりが終わって、金色の玄米がザーッと袋に流れていく様子を見て、ようやくこれで今年もお米が食べれるなぁと安心するのです。

 

4 収穫祭

そして最後は収穫祭。

 

自然の恵みを神さまに感謝して、みんなでご飯をいただきます。実のところ、神さまでも仏さまでも、なんなら太陽さまでも田んぼさまでも構わないのですが、「恵み」は自分たちの努力だけでもたらされた訳ではない、というところが大事なのですね。

 

ちょっと大きな存在を感じ、感謝を捧げ、ご飯をいただく。自然に沿った農業をやってると、この「恵み」と「感謝」が、ごく自然な感覚として理解できるようになります。

 

とか言いながら、毎年お酒を飲んではダメダメな人になってますσ(^_^;

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ダメダメになったワタクシで遊ぶ子どもたち。親はちょっと引き気味です

 そりゃー子どもも乗るわ! 

 

一年のプレッシャーから解放された日なので多めに見てやってください。

 

5 そして来年へ

 こんな感じでお米の一年が終わっていきます。

 

収穫祭の途中からは、いつも寂しい気持ちになります…。でも翌年の3月からはまた田んぼの準備が始まるので、本当にほぼ一年中、お米に関わっていますね。でも機械がなかった頃は、もっと大変だったんです。新米が食べられるのは年が明けてから、なんて話を聞いたこともあります。

 

私たちがやっている農業は、だいたい昭和40〜50年くらいの農業です。それ以降、機械の大型化が進んで、人間の役割はどんどん機械に取って代わられてしまいます。でも私たちは時には機械の力も借りつつ、やっぱり基本的には自分たちの力で農に関わっていきたいと思っています。

 

機械で短時間にササッと済ませるのも、経営的にはアリですが(というか、むしろそれをしないと農業なんて儲からないしね…)、私たちの場合は農のある「くらし」ですからね。できるだけゆっくりと、楽しさもしんどさもじっくりと味わいながら、日々を過ごしたいのです。

 

そんなお米をくらしの宿Cocoroではかまどで炊いて、食べることができます。かまどで炊いたご飯は本当に美味しいんですよ〜! ぜひ味わってくださーい。

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さっそく新米を炊いてみました! 

郡上で育てた初めてのイセヒカリ。気になるお味は…、やっぱり美味〜い! ってそれしかボキャブラリーないんかい(笑)

 

そして今年はちょっぴり豊作だったので、数量限定で販売もします! 無肥料・無農薬・自然栽培のイセヒカリ。お値段は

 

玄米が850円/kg

白米は950円/kg

 

です。

 

ご希望の方はまずメールにてお問い合わせください。折り返し送料などをお伝えします。くらしの宿Cocoroのメールアドレスは

kurashicocoroアットgmail.com(アットを@に変えてくださいね~)

です。

 

どんな方に食べてもらえるんだろう。ご注文、ワクワクしながら待っていまーす。

 

ネコとくらせば

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。昨日、どうやら初霜がおりたみたいです。「みたいです」というのは、宿の掃除をしてたら日が昇ってしまっていて、霜を確認できなかったからなんですが…。これからは日に日に寒くなっていきます。明日朝の予報はなんと3℃。お〜、もう冬だ冬だ。

 

さて、いつもブログを読んでくれている皆様にだけお伝えしますが、くらしの宿Cocoroには裏コンセプトがあります。それは

 

『めざせ、猫カフェ!』

 

です!!

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猫カフェめざしてトレーニングにゃ


すいません。ウソです。そんなコンセプトありません。

 

私たちはネコが好きで、以前くらしていた揖斐からこちらへネコ4匹と一緒に、郡上に引っ越しをしました。最初は甘く考えてたんですが、ネコって車がむちゃくちゃキライなんですよね(汗)… 郡上への移動の道中、「出せー」「降ろせー」「怖いよ〜」などと、それはそれは大変でした。友人の助けを得て無事に郡上へ引っ越すことができましたが、ネコは車に乗せるもんじゃないですね。

 

今回は私たちと一緒にくらし、くらしの宿Cocoroのお客さまをお迎えしてくれるスタッフでもある、4匹のニャーズをご紹介したいと思います。

 

まずは長老、福乃輔。愛称は「ふく」です。

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オマヌケ隊長の福です。暑いときはこうやってお腹を出して寝ています

たぶん今8歳なので、人間でいうと50歳くらいでしょうか。未だ落ち着くことを知らず、朝だろうが夜だろうが、相変わらず元気に走り回っています。高い声で「ニャニャニョ〜」と鳴きます。時々トイレと間違えて、あらぬところで粗相をしたりもします(泣)

 

次は静かな白黒ちゃん、次男坊のもちです。相性は「チーモ」です。

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ちーもです。食べ過ぎると、時々吐きます…

以前はとっても内弁慶だったのですが、最近はちょっと社交的になってきた、かな。「クー」と鳴きます。夏の間はよそよそしいのに、冬になると人恋しくなって、いつも膝の上にやってきます。今も膝に乗っています。

 

そして暴れん坊の三男、チャイです。愛称は「チャイチャイ」。ちょっとジャイアンキャラですが、まあるい顔の憎めないヤツです。

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床と同化しちゃってますけど、ネコですから

ちょっとおデブなので、ダイエットご飯を食べています。でもいつもほかのネコのご飯を盗み食いしちゃうんだよなー。飼い主の心ネコ知らずです。「ワッキャオ」と鳴きます。

 

そして最後は紅一点、琴音です。愛称は「ことちゃん」。

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女の子だから、やたらとかわいいことちゃん。でもお客さんの前にはほとんど出てきません

ことちゃんは一番ワイルドです。宿周辺のモグラを捕り、鳥を捕り、蛇を捕り、ひたすらワイルドに生活しています。でも最近は薪ストーブの横のソファーがお気に入り。ようやく少しだけ、人と一緒にくらすことに慣れてきたみたいです。

 

私たちはそんな4ニャンと一緒にくらしているのですが、みーんな捨て猫です。福はノルウェージャン・フォレストキャット(でもたぶん雑種)だし、チャイチャイはスコティッシュフォールド(たぶん純血種)、なんですが、どちらも捨てられて数日経っていて、ガリガリにやせていたところを保護しました。

 

あ、正確に言うと、チャイチャイは友だちが山奥で拾って、「お前なら飼えるだろ」と勝手にうちに置いていったんだった(笑)

 

獣医さんによると、チャイチャイは片目に膜が張っているので、売れないと判断したブリーダーが捨てたんだろう、とのこと。福はなんで捨てられたんだろう? ちょっとマヌケだからか!?

 

人間の都合で捨てられたり売られたり。流行りやすたりもありますよね。動物たちには本当に申し訳ないことをしているなぁと、いつも思います。私たちにできることは、縁あって一緒にくらしているネコたちに、少しでも幸せに生きてもらうこと。

 

そして願わくば、くらしの宿Cocoroに来ていただいたお客さまにも、ネコと触れ合って癒やされて欲しい。そんな風に思っています。

 

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お客さま用のソファーで待ってるにゃ

 

以上、何かいい感じでまとめてみましたが、単なる猫バカの独り言でした〜!

 

ネコカフェCocoro(ウソですよ)のご予約はコチラから。

nf-cocoro.com

 

よろしくお願いしまーす。
 

DIYで薪ストーブ設置③ 「こうやって設置するんですね」編

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。ここ数日、日中はとても暖かい日が続いています。薪ストーブの話題なのに、ビミョーに気温と内容がズレてるな…。まぁ、そんな時もありますよね。

 

というわけで気を取り直して、前回からの続きです。どうして薪ストーブを自分で設置することになったのか、についてはコチラからどうぞ。

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

では今回は具体的な設置についてお伝えしますね。

 

 

 

設置ってどうやるの?

薪ストーブって、そもそもどうやって設置するんでしょうか? 

 

技術は多少必要ですが、手順は普通にDIYをするのとなんら変わりません。特別な道具もほとんど必要ありません。通常のDIYをする人なら、ご家庭にある道具だけでだぶん充分だと思いますよ。

 

手順はこんな感じです。

 

  1. ストーブの設置場所を決め、煙突のラインを設計する
  2. 必要なものを買いそろえる
  3. 設置の準備をする
  4. 設置する

 

改めて書くまでもなく、当たり前のことでしたね〜(笑)。

 

ただし、普通のDIYとは大きく違う点が1つだけあります。それは消防署への届け出が必要な場合がある、という点です。これを消防同意と言います。

 

次の一つ以上に該当する場合、消防長の同意が必要です。


防火地域及び準防火地域の区域内にあるもの。
一戸建ての住宅でないもの。
一戸建ての住宅で、住宅の用途以外の用途に供する部分の床面積の合計が延べ面積の2分の1以上であるもの又は50平方メートルを越えるもの。

 

引用)

薪ストーブの常識・非常識 - 薪ストーブ 及び煙突の安全設置技能資格制度運営委員会

 

さいわいくらしの宿Cocoroでは上記に該当する点が1つもなかったので、消防同意は不要でした。

 

何はなくともまずは設計だ

煙突の出し方は、2つしかありません。「屋根出し」と「壁出し」です。

 

前回のブログで

 

「一番理想的なのは、ストーブを部屋の真ん中に置いて、そこから煙突を真上にドーンと立ち上げるスタイルです」

 

と書きました。これは「屋根出し」ですね。でもこの屋根出しは、よっぽどの技術がないと難しいのです。

 

理由を説明しますね。

 

二階建ての家の一階に薪ストーブを設置するのであれば、まず二階の床に穴を空けます。そしてその穴の周りは、厳重に断熱する必要があります。周りが焼けて、そこから火事になっちゃいますからね。まずこれがかなり難しいのです。次に一階から屋根まで垂直に煙突を伸ばします。これも垂直を出す機器がないと、むちゃくちゃ大変です。

 

仮に運良くそこがうまくいっても、その次はDIY界のラスボス、屋根が待っています。屋根をいじるのは本当に難しい…。

 

瓦をどけて、屋根に穴を空け、防水と断熱をし、場合によっては雪対策をし、もう一度瓦を敷かなくてはなりません。瓦職人の友だちに相談したところ、自分でやるのはムリじゃないかなー、工務店に頼んだ方がいいよ、とのことでした。

 

私たちの技術的にも、工事の内容からも、「屋根出し」はムリだな〜。ということで、部屋の真ん中から煙突立ち上げスタイルは却下しました。

 

こうなると選択肢は「壁出し」しかありません。

 

では煙突のラインをどう引くか。時々、煙突を長〜く取り回しているのを見かけますが、できるだけシンプルなラインがオススメです。何より設置が楽です。煙突部品も少なくて済むから経済的だし、あと掃除も楽だしね。

 

ラインのパターンをいろいろ考えてみて、ようやくストーブの設置場所が決まりました。ポイントは横引きと縦引きの比率です。横引きが長すぎると、煙が出て行ってくれません。縦引きが長いときは、煙を引きすぎるので、途中にダンパーをかますなどの工夫が必要です。

 

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DIYに設計図は欠かせません! 苦手だけど作ります

資材をそろえよう

設計が終わると、どんな煙突部品がどれくらい必要かなのが分かります。煙突全体の長さも分かるはずです。

 

必要な部品を書き出して、発注します。直筒は少し余裕をみて、発注した方がいいですね。途中で「あ、足りない」ってなことになると、作業が2〜3日止まっちゃいますから。

 

煙突はホンマ製作所のオンラインショップから購入しました。配送が早いし、メーカーなので、どんな質問にも的確に答えてくれます。さすがメーカーです。こんなサイトです。

 

www.honma-seisakusyo.jp

 

壁に穴を空けちゃいまーす 

ここからは写真を中心にお伝えします。

 

さて、いよいよ煙突を出すために、壁に穴を空けますよ!

 

で、これがちょっとやっかいなんですが、煙突の周りには「メガネ石」という断熱用の資材をはめ込む必要があります。このメガネ石が四角い形をしているので、壁も四角く抜きます。

 

ここを抜きます! ガラスの向こうに見える煙突は、愛農かまどの煙突です。下がって見えるのは、きっと気のせいですからツッコまないように。

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ここに穴を空けちゃいます! 壁よ、ゴメン

 勇気を出していざ突入〜! って、壁に穴を空けるのもこれで3回目。だいぶ度胸がついてきましたよ。DIYでは度胸が大事ですね(笑)

 

壁は中が土なので、はがすときにけっこう土煙やホコリが出ます。マスクは必需品ですよ〜。

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設計図通りの場所を、くり抜いていきます

 表面の砂壁と土壁をはがしたところ。中はこんな風になってるんですね。

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竹小舞といいます。組まれたのはいつなんだろう

 竹小舞、と言って、土壁の基礎になる部分です。この家が建てられたのが65年前なので、きっとその時に組まれたのでしょう。歴史をヒシヒシと感じます。

 

が、これものこぎりでギーコギーコと切っていきます。ああ、無情…。

 

で、作業すること約1時間。ようやく壁が抜けましたー! 穴の周囲にはメガネ石を設置するための木枠を組みました。中から見るとこんな感じです。外のカエデがいつもより美しく見えます。

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空きました! ああ、緑がキレイだな〜

外から見るとこんな感じです。壁にポッカリと穴が空いてますね。

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外から見たところ。壁に穴が空いてるって、不思議な感じですね

いよいよメガネ石をはめ込みます。ドキドキの瞬間だわ〜。

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これがメガネ石でーす

 お〜、ピッタリ! こういう時ってDIYの醍醐味ですよね〜♡


煙突を組む

 

次はそのメガネ石に煙突を通します。コレは穴に煙突をスポッと通すだけなので、簡単です。メガネ石が意外と割れやすいので、こじったりしないように注意して下さい。

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メガネ石に煙突を通したところ。当たり前ですが簡単に通ります

次に、外にドンドン煙突を上に伸ばしていきます。途中何カ所かで煙突を支えます。

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下から上へと伸ばしていきます

高所での作業が続きます。くれぐれも安全には気をつけて下さいね。で、組み上がりました。大屋根の下に入れているのは、雪対策です。

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向かって左が薪ストーブ、右がかまどの煙突です

 

そしてストーブを設置!

 煙突が組めたら、最後はストーブを設置場所まで運んできて…

 

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設置! わーいと盛り上がってるのは私たちだけ?

 

いよいよ煙突と接続します! 

 

意外にも位置は計算通りで、なんの苦労もなくアッサリ設置できました。煙突の垂直もしっかり出てます! きっとまぐれですが(笑)

 

この薪ストーブは重量がわずか70キロしかないので、頑張れば大人2人で運べます。そんな軽さも鋼板製薪ストーブの魅力の1つですね〜。鋳物の120キロとか、どう頑張っても人力ではムリですもん。

 

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ピタッと収まりました〜

 

うん、いい感じで収まりました。小ぶりの薪ストーブなので、古民家とのバランスもいい感じです。

 

ちなみにこの写真に移っている炉台(ストーブの下に敷いている鉄板)と遮熱板(ストーブの後ろの板)も自作しました。購入するとけっこうお高いので、ぜひこれもDIYにトライしてみて下さい!

 

で、ストーブ設置後の幸せ写真がコチラ。

 

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極楽ごくらく。あ〜、幸せだにゃー

 

ぬくぬく〜。ネコ満足♡ って、おーい、それはお客さん用のソファーだぞ。

 

みなさん、くらしの宿Cocoroにぜひ暖まりに来て下さいね〜。ご予約はコチラから。みなさんが来てくれるのを、心よりお待ちしてまーす。

 

nf-cocoro.com

 

 

DIYで薪ストーブ設置② 「大屋さんとMOKIとの出会い」編

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。ここ数日、朝はめちゃくちゃ寒いけど、昼間は暖かい日が続いています。この寒暖差はきっと野菜にもいいはず! 野菜たちよ、本格的な冬が来る前に、よーく育つんだよ〜。

 

さてさて、前回の続きです。薪ストーブを買おうと決めたその続きです。

 

 

薪ストーブは何にする?

 実は薪ストーブは、かなり初めの時点で決めていました。それはコレです!

 

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購入を決める前に、見学に行かせていただきました


kurashicocoro.hatenablog.com

  

長野県MOKI製作所の「MD80Ⅱ」。

 

Ⅱはセカンドと読むのか、ツーと読むのかは、分かりません。どんなストーブなのか、会社の理念は、など詳しくはMOKIさんのホームページをご覧ください。

 

www.moki-ss.co.jp

 

私たちがこのMD80Ⅱを選んだ理由ですが

 

  • ストーブの性能が飛び抜けてスゴいこと
  • 松でも竹でも何でも燃やせること
  • 価格が適当なこと
  • コンパクトでデザインがかわいいこと

そして実はコレが最大の決め手だったのですが

 

  • ある人のブログを読んだこと

です! 

 

実はこのMD80Ⅱニューモデルへの切り替えにともなって、生産中止になっちゃったんですよね〜。でも「ある人」が言うには、このMD80Ⅱがベストらしいのですよ。これはデッドストック狙いで、今しか買えるチャンスはない! うかうかしてたらなくなっちゃう! ということで購入を決めました。

 

お値段はいくらか & どこにどう設置するか

これが最大の難題でした。どこに設置するか、煙突のラインをどう組むか、煙突の種類をどうするか、で予算が全然変わってくるんです。見積もりを取ったところ、下は70万円、上は100万円オーバーでした。

 

一番理想的なのは、ストーブを部屋の真ん中に置いて、そこから煙突を真上にドーンと立ち上げるスタイルです。でもこれが一番お金がかかります。煙突が長くなるのと、屋根からの突き出しや雪対策などに、しっかりとした工事が必要だからです。

 

いくら援助してもらっているとはいえ、そんな予算はありません。そこで先ほどの「ある人」の登場です。こんな方です。

 

www.aikenmakiss.com

 

私たちは大屋さんのブログを読んでとても感動して、買うならMD80Ⅱだ! そして買うなら大屋さんからだ! と思ったのです。

 

買い物をするとき、何を買うかと同時に、誰から買うか、ということはとても大事だなぁといつも思います。このご時世、安い物はいくらでもあふれていますよね。安ければ安いほど満足できる買い物もあるけど、いくら高くてもこの人から買いたい、ということもありますよね。大屋さんはまさにそんな感じの人だったんです。

 

そこでさっそく大屋さんに連絡を取って、MD80Ⅱを買いたい、そしてできるだけ安く設置したい、という要望を伝えました。

 

大屋さんがどんな人なのかを簡単に言うとですね、

ええっと、思い切った人? 

んーっと、振り切った人? 

あ、変人かも? 

 

まぁ、そんな感じの方です(誉めてますよー!)。かなりエッジの効いた人で、普通の代理店の営業マン、という感じでは全然ありません。MD80Ⅱが好きすぎて、それを生業にすべく会社を辞めて起業しちゃった人です。

 

そこでそんな大屋さんに相談をして、どうすれば一番安く設置できるかを一緒に考えてもらいました。そしていろいろと相談した結果、衝撃の提案をされてしまったのです…。

 

衝撃の提案は突然に…

質問や自分はこうしたい、という要望を話していた時です。大屋さんから突然の提案が。

 

「Cocoroさん、いろいろスキルをお持ちだし、DIYで設置したらどうですかぁ?」

 

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まーじーかー!

 

 ううっ、そう来たか。そんな気はしてたけど、やっぱりな…。

 

大屋さんが言うには

 

設計であれ、施工であれ、私が動けば当然お金が発生します。それをできるだけ抑えたいというのであれば、Cocoroさんがご自分でやるのが一番です。こんな提案を誰にでもできる訳じゃないけど、Cocoroさんならできると思うんですよ。分からないところはサポートしますので、やってみたらどうですか?

 

いやいや、そんな大がかりなDIYなんてやったことないし、そもそも薪ストーブの設置なんて素人にできんだろー、と最初は思ったのですが。でもよく考えてみたらこれはひょっとしたらチャンスかも? とチャレンジャー魂がムクムクとわき起こって来ました。

 

なんのチャンスかって? そりゃーもちろんコレですよ! 自分で言ってんだから、逃げる訳にはいきませんよね(笑)

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

そう。失敗のチャンス☆ですよ!

 

『やったこと ないことならば なぜやらぬ』

 

季語はないけど、思わず一句詠んでしまうくらいの勢いです。

 

よ、よーし、じゃあDIYで設置します! と内心ビビりまくりながら返答をしました。決めた以上、ここからは自分を信じて進んでいくしかありません。まー、たぶん失敗はするだろうけど、そんなの想定済みさ。

 

次回は「DIYで薪ストーブ設置」の最終でーす。設置に向けた流れをご紹介。そしていよいよストーブを付けちゃいますよ〜! 

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

お楽しみに〜♪

 

 

 

 

 

 

 

DIYで薪ストーブ設置① 「導入することにしました」編

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。郡上はかなり冷え込んできました。最近の朝は10℃を軽く下回り、数日前は6℃でした! うわー、寒いよー。もう霜が降りそうだよー。

 

去年の冬に考えたこと

去年は引っ越したばかりだったので、石油ファンヒーターだけで冬を乗り切りましたが、空気が乾燥するし、臭いもでるし、やっぱりファンヒーターはあんまり好きじゃない。というわけで、眠っていたアラジンを引っ張り出して、メンテナンスしてみました。

 

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定番のアラジン。かわいいんだけど、古民家にはちょっと力不足かも


アラジンってデザインはかわいいんだけど、どうしても火力が弱いんですよね。気密性の高い家ならこれで充分だと思いますが、古民家にはあまり向いてません。以前に住んでいた築70年の古民家でも、アラジンとガスファンヒーターの二本立てで部屋を暖めていました。

 

その家がなかなかシブくてね、古くて立て付けが悪いもんだから、すきま風がピューピュー入ってくるんですよ。壁も薄かったな。なのでいくら部屋を暖めても、強い風がゴーッとひと吹きすれば、あっという間に部屋の温度が下がってしまう…。ずっと暖めては冷えて、の繰り返しです。おかげで暖房費がけっこうかかったなぁ。

 

でも郡上はそこよりもずっとずっと寒いのですよ! 雪もドッサリ降ります。こりゃーなにか根本的な寒さ対策をしなきゃなぁ、なんて夏の間からずっと考えていました。

 

一番理想的なのは「薪ストーブ」なんだけど

一番理想的なのはやっぱり「薪ストーブ」です。なんといってもハイパワー! そして郡上は森が多いので、燃料である木が比較的簡単に入手できます。うまくいけば無料で手に入ることもあります。

 

くらしの中に炎を灯したい人にはあこがれですよね〜♡

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

しかし薪ストーブにはたいへんに大きな欠点がございます。

 

それはズバリお値段…

 

しかしちょっと悪あがきを。予算もないのに、薪ストーブが導入できないか試算してみましたよ。

 

ストーブ本体はピンからキリまでさまざまです。価格は安い物は数万円から、高い物は数百万円のものまであります。入門用と超高価なものは除外して、実用に耐えうる現実的な薪ストーブの価格は30万円ってところでしょうか。

 

でも薪ストーブは本体だけでは機能しません。そうです。煙突が必要なんですね。この煙突が意外にも高くて、しっかりしたもの(溶接二重煙突)は、だいたい薪ストーブと同じくらいの金額がかかります。

 

そしてさらには業者さんの施工代金。これは設置方法にもよりますが、ごく簡単な場合で10万円くらい、ちょっと大がかりな工事になると30万円オーバー、中には50万円なんてこともあるようです。中古のトラクターが買えますね。って農家じゃなきゃ必要ないか。

 

ということで一番安いケースで計算してみると、

  • 本体 30万円
  • 煙突 30万円
  • 工事費10万円
  • 計  70万円
  • 消費税 7万円
  • 合計 77万円!!

 

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おい待て、どこへ行く?

ハハハ、ムリムリ。そんなお金あるわけないし。

 

ということで薪ストーブ案はアッサリ却下! そりゃそうだよね〜、のハズだったのですが、な、なんとここで朗報が!

 

なんと薪ストーブ導入に向けた計画がスタート

以前にくらしの宿Cocoroに来ていただいたお客さんから、薪ストーブ購入の資金援助の申し出があったのです!

 

たぶん私たちが「薪ストーブ欲しいけど、そんなお金ないし買えないんですよね〜」という話をして、それを覚えていてくれたんだと思います。

 

え〜? そんなことがあっていいの? 

 

降ってわいた話に戸惑う私たち。そんな大金の申し出を「あざーっす」と軽く受けてしまっていいのだろうか? 自分たちで苦労してお金を貯めたほうがいいんじゃないだろうか?

 

お話しをいただいてから1ヶ月ほど悩みました。でもお客さんいわく

 

「ネコちゃんたちが暖かく過ごせますように」

 

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営業活動、頑張りましたにゃ! 

 

と。そっか、ネコたちのためなのか〜。よし、ここはお言葉に甘えよう。そして利益を出して、ちゃんととお返しをしよう。

 

この時点から、薪ストーブ導入に向けた計画がスタートしました!

 

 なぜ薪ストーブが必要なんだろう?

一番最初に真剣に考えたのは、薪ストーブがどんなくらしを私たちやお客さんに与えてくれるだろうか、ということでした。

 

私たちが薪ストーブに求めている要素をいろいろ考えてみて、まずはそれを整理してみよう。そうすれば私たちが薪ストーブを買いたい理由が、もっとハッキリと見えてくると思いました。

 

  • 単なる暖房?
  • 宿の雰囲気作り?
  • くらしを彩るもの?
  • 実はお料理に使いたいとか?
  • ええっとインテリア?
  • もしかしてステイタス? 

 

などなど、思いつくままにいろいろと出ましたが、最終的には

  1. 暖房器具 
  2. 森林資材の有効活用 
  3. お客さんへのくらしの提案

の3つが残りました。それが私たちが薪ストーブに求めているものだったのですね〜。

 

どんな薪ストーブが必要か

では次に、その3つの条件を満たすストーブについて調べます。

 

①は楽勝です。ぶっちゃけ薪ストーブなら、どれでもOKです。ストーブなので、暖めてくれるのは当たり前ですよね(笑)

 

③についても、くらしの宿Cocoroに数百万円の薪ストーブはどう考えても分不相応ですが、宿と薪ストーブのコンセプトがマッチしていれば、かまど同様、お客さまへのくらしの提案として成立します。

 

問題は②です。通常、薪ストーブは燃やせる木がだいたい決まっています。

 

一番いいのは広葉樹で、堅くて火が長時間もつもの。その中でもナラ、クヌギ、カエデなんかが特に好まれるようです。高価だし炎もキレイだと言われていますが、燃やしたことないので知りませーん。

 

次に針葉樹、杉やヒノキですね。これは探せばいくらでも手に入ります。でも柔らかくて燃え尽きるのが早いので、大量にストックしておく必要がありそうです。

 

あまり良くないと言われているのは松や竹。油分を多く含んでいるので、燃やすとストーブ内の温度が一気に上がってしまい、故障の原因になるからです。

 

 郡上で一番手に入りやすい木は、なんと言っても針葉樹です。たまに広葉樹もありますが、定期的にある程度まとまった量を、ということだとやはり針葉樹。

 

一般的に薪ストーブと言えば、みなさんは鋳物でできた、どっしりしたものを思い浮かべると思います。溶けた鉄を型に流し込んで作るのが鋳物です。それとは別に鋼板を溶接で貼り合わせたものがあります。

 

鋳物製は広葉樹を燃やすのが得意です。でも鋳物製で針葉樹を燃やす時は、温度が上がりすぎないよう、技術と注意が必要です。それに対し、鋼板製は、燃やせる木の幅が広く、温度変化にもそれほど気をつける必要はありません。機種によっては竹までガンガン燃やせるものもあります。

 

鋳物は暖まりにくいけど、冷めにくい。鋼板製は暖まりやすいけど、すぐ冷える、という特徴もあります。そして鋳物は本体重量が100キロを優に超えますが、鋼板製は80キロ以下のものも存在します。

 

くらしの宿Cocoroでの使い方を考えてみると、

  • いろんな木を燃やせること
  • すぐに暖まること
  • オフシーズンは片付けておけること

これはどう考えても鋼板製ですよね。というわけで、鋼板製薪ストーブに決定です!

 

自分たちでいろいろと調べたり、鋼板の薪ストーブを使っている友だちの家に遊びに行って使い勝手などを聞いたりして、購入する機種を絞っていきました。

 

鋼板製薪ストーブのもう一つのメリット

鋼板製に決めたのには、実はもう一つ大きな理由があります。それは鋳物製に比べて、薪の使用量が少ないこと。一般的には鋳物製の5分の1(実際には3分の1程度らしいですが)で済むと言われています。

 

愛農かまどを作ろうと思った時、私たちがいいなと感じたのは、できるだけ少ない木でご飯が炊けるという点でした。

 

なぜか? 

 

1人1人が燃料の消費量を抑えることができれば、結果的にたくさんの人が限られた資源を使うことができるからです。

 

そこにあるから、という理由でみんなが資源をバンバン使っていたら、やがてそれが枯渇することは誰にでも分かりますよね。いくらそこにあっても、やっぱり1人1人の使用量は減らしていきたい。そういう点からも、やっぱり鋼板製だな、となったわけです。

 

私たちがどんなメーカーの薪ストーブを選んだのか、についてはコチラからどうぞ!

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

 

 

 

生活からくらしへ。そしてくらしの中に炎を灯そう

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。今日は暖かい一日でした。ということは、カメムシたちがチョー元気に遊びに来てくれます。遊びに来るだけならまだいいんだけど、気付いたらいろんなすき間でヨーシ、ここで越冬だー! みたいに集団で固まってるんですよ。しかもその数が尋常じゃない…。うう、困ったなぁ。早くいなくなってくれないかな〜。

 

そんなくらしの宿Cocoroですが、「くらし」を味わってもらうために、いろんな体験をご用意しています!

 

体験、なんて言うとちょっと大げさですね。

 

例えば掃除機を使わずに、ほうきとちりとりで掃除をしたり、なんとかの素を使わずに出汁を取るところからお料理をしたり、保存食を作ったり、いろんなものをDIYしたり、野菜を育ててそれを収穫したり。

 

今まで何気なくこなしてきた作業に、少しの手間や時間をプラスすることで、この作業って意外と面白いんだね、という新しい楽しみ方を見つけることができます。

 

よく思うんですけど、便利すぎる人生ってどこか退屈じゃないですか? 

あれ? 私たちだけかな? 

 

この時代、やろうと思えば何でも便利にできます。掃除も、洗濯も、皿洗いも、お料理も。それが普通の生活なのかもしれませんが、せっかくうちに泊まりに来てもらって同じことを体験してもらっても、それではちょっと味気ないですよね。なのでいろんなことに手間と時間をかける「くらしの体験」をご用意してるんです。

 

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今晩のご飯のおかずを探しているところ。野菜が少ない時期は野草や山菜が大活躍です!

 

ちょっと前に「スローライフ」って言葉が流行りましたよね。あくせくした生活をやめて、ゆっくりと生活をすれば人生が豊かになるんだよ〜、ってな感じだったと記憶しています。当時たくさんの人がそんな生活にあこがれて、田舎に引っ越したり、今までの人生を見つめ直したりしてました。

 

私たちの友人でもスローライフのために田舎に移住した人がいて、その彼が放った名言。

 

スローライフって、時間かかるんだね」

 

スローライフを目指してわざわざ移住までしたのに、生活するのにやたらと手間ひまがかかるなぁ。ゆっくりしてる時間なんて全然ないぜ、というボヤキです。

 

アハハ。めっちゃ分かる!(笑) でもそれが真実なんですね〜。

 

生活って本来、時間がかかるものなんです。

 

お父さんは朝から晩まで働いて、お母さんはこれまた朝から晩まで家事をして、子どもたちはいろんな家事や農作業を手伝って、それでようやく生活が成り立っていたんですよ、きっと。実際に見たわけじゃないから分からないけど。

 

そこへいろんな便利な道具が発明されて、それが生活の中に流れ込んできて、それを使えば生活がどんどん楽になっていく。でもその道具を買うためにはお金が必要で、お金を得るために田舎から都会へ働きに出る。若い人が都会へ出やすくするために鉄道を引いたり、道路を作る。

 

その結果、田舎の自然は破壊され、田舎からはドンドン人が流出する。いい加減もうやめときゃいいのに、一度味わった禁断の味を忘れられず、開発(というか破壊ですけど)は続けられ、現在に至る…。そんな感じですかね。

 

スローライフはそういう流れに対する、一種の抵抗だったでしょう。でも一時の流行で終わってしまったような印象があります。それ以外にもLOHASとかサステナブルとか、いろいろありましたね〜。どれもエコロジー的な理想をエコノミーに落とし込むという手法ですが、結局単なるビジネスで終わってしまい、生活そのものを変えるには至っていない、と思います。

 

くらしの宿Cocoroでは

「生活からくらしへ」

というそれっぽい(笑)コンセプトを掲げ、お客さまに「くらし」が持つ魅力や、楽しさを味わっていただこうと思っています。

 

実は私たち自身、生活とくらしの厳密な違いはつかみ切れていないのですが、毎日を生きることが「生活」で、その生活の中にある何かを積極的に楽しもうとする姿勢が「くらし」かな、くらいのニュアンスで受け取ってもらえると助かります。

 

で、本題です。いつも前置きが長くてすいません。

 

くらしに大切なものの一つ、それはご飯を美味しくいただくことです。毎日が充実してるとご飯がうまい! そしてそのうまいご飯をいただくために、毎日をちゃんと生きる。そんな風に考えて、くらしの宿Cocoroでは、毎日かまどでご飯を炊いています。

 

かまどは「愛農かまど」といって、戦後に開発され、普及したものです。

 

戦後、焼け野原となってしまった日本で、いかに少ない薪で煮炊きができるかを、徹底的に追求して作られたかまどです。なのでホントに少しの薪で、ご飯が炊けます。オマケにオーブンまで付いています。この辺の余裕というか遊びというか、それが「くらし」なのかもしれませんね〜。

 

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これが愛農かまどです。まー、かわいい♡

 

ちなみに愛農かまどを語らせては、コチラのもりのいえさんのブログにかなう者はいません! と思うので、ぜひご一読下さい。数年前、私たちも彼のアツさにやられて、愛農かまど作りたーい♡ と思ったのです。

 

maasan.blog19.fc2.com

 

でね、この愛農かまどで炊いたご飯がむちゃくちゃ美味しいんですよー! 自分で言うのもなんなんですが、本当に美味しい。泊まりに来てくれた方は、みなさん必ずお代わりされます。

 

だいたいいつも1回に5〜6合炊くのですが、それを大人4人で完食してしまったこともあります(1人で1合以上食べてるよね…、って育ち盛りかっ)。おいおい、そんなに食べて大丈夫なの? とこちらが心配になるくらい、みなさんしっかり食べてくれます。幸いお米はたくさんあるので、どれだけ食べてもらっても大丈夫なんですが。

 

あ、くらしの宿Cocoroではこんな感じでお米を育てていますよ〜、という記事はコチラ。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

もともと私たちは土鍋&ガスでご飯を炊いていました。ハッキリ言って、その時点で電気炊飯器の3割増しくらいの美味しさです。が、しかし! かまどで炊いたご飯はさらにその2倍くらい美味しい!(数値は当社比)。粒はシャキッとしていて、味も香りも全然違います。

 

ここだけの話なんですが、最初はかまどなんて面倒かな、とか思っていたんです。一日作業をしてね、クタクタになってから火を熾してかまどでご飯を炊く、なんて「生活」を果たして続けられるのだろうか、ちゃんと「くらし」の中で、かまどと楽しく関わっていけるだろうか、とかちょっとビビってたんですね。 

 

でもまぁ、経験したことがないことを頭でアレコレと考えていても仕方ない。まずはやってみよう、ということで三重県から講師の野呂さんに来ていただき、参加者を募って、ワークショップ形式で愛農かまどを作ってみました。詳細は後日、ブログにアップしますね。

 

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2泊3日かけてみんなで作った愛農かまど。いやー、楽しかった♪

 

5月に完成、6月まで1ヶ月間、なにもせずにゆっくりとかまどを乾燥させてから火入れをします。最初は弱火で短時間。徐々に火力を上げ、ゆっくりとかまどを慣らしていきます。

 

本格的に稼働しだしたのは6月の半ば。完成してから45日以上経ってます。ん〜、これって確かにスローライフだな(笑)

 

ドキドキの初日。うまく炊けるだろうか、という不安を吹き飛ばすような、とっても美味しいご飯が炊けました。それ以来、お泊まりいただいたお客さんにも毎回ご自分で炊いてもらっていますが、今まで失敗したことは一度もありません! これは愛農かまどが優秀だからなんでしょうね〜。

 

で、かまどのある「生活」をしてみて、どうだったのか。結論から言いますと、とってもステキな時間をかまどと過ごせています。

 

炎をながめる時間。

ご飯が炊けるまでの匂い。

乾いた薪を割る小気味良い音。

煙突から立ち上る煙。

 

それぞれが本当にステキだけど、特に炎を眺めている時間は、とてもすばらしいです。ついつい時間を忘れ、炎に見入ってしまいます。やっぱり人は火とともに生きてきたんだなぁと、ボンヤリと感じます。

 

かまどの炎は強くなったり弱くなったり。色も赤、オレンジ、青っぽい炎、いろんな色があります。最初の火の立ち上げを失敗すると、かまど部屋が一面煙だらけになったりもします。そういう魅力って、ガスの火では飼い慣らされすぎているし、電気では全く味わうことすらできません。シンプルだけど、大切なことですね〜。

 

くらしの中に炎を灯す。

 

かまどでご飯を炊きたいアナタのご予約をお待ちしています。さぁ、ホームページからどうぞー!

nf-cocoro.com

 

 

 

 

 

 

「小さな農家」が世界を変える

こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。昨日は久しぶりに晴れました。夜、外へ出てみたら、星がとてもキレイに見えました。田舎の夜は暗くていいな〜。いつの間にかオリオンが山の上の方まできていましたよ。冬が近いですね〜。

 

実はですね、くらしの宿Cocoroは

 

「たがやす・たべる・くらす」

 

を体験できる農泊なのです。今回はその中の「たがやす」について、書いてみたいと思いまーす。

 

目次

 

 「たがやす」って?

「たがやす」 つまり農ですね。

 

最近は家庭菜園や貸し農園などで、野菜を育てている方をよく目にします。

 

自分たちで食べ物を育てることは、健康面や経済的な面、子どもたちへの影響、そして環境への影響など、いろんな面から見て、とってもオススメです。私たちはプロの農家なので、販売はもちろんですが、自分たちで育てたお米や野菜を普段から食べています。 

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こんな野菜セットを配達していました! ※現在は休止中です

 

でも農家になる前は、ずっとスーパーで野菜を買っていました。買わなきゃ手に入らないから当たり前ですよね。でも農家になってみて、その当たり前が少しずつ揺らいで、変わってきました。今では野菜を買うことは、ほとんどありません。

 

農家になって気づいたこと

一番最初に気づいたのは野菜の「味」でした。

 

自分たちが育てた野菜を食べ続けていると、スーパーで買った野菜がなぜかおいしくないのです。最初は

「コレはあれだな、一種の親バカだな。オレたち恥ずかしーな」

とか思いながら食べていました(笑)

 

そのうち野菜を買ってくれているお客さんからも「Cocoroさんのお野菜を食べるとスーパーの野菜が食べられなくなるね」なんて声を、チラホラと聞くようになりました。これまた最初は

「いやいや、うちの野菜がそんなに特別なハズがない。コレは社交辞令に違いないぞ」

と半ば疑いながら聞いていたのですが、他のお客さんも同じようなことをおっしゃってくれるのです。

 

って書いてて思ったけど、自己評価低すぎっ(笑) もうちょっとお客さんの声に耳を傾けろよ、と当時の私たちにツッコミを入れたくなります。でもね、農業始めた頃って、ホントに自信がなかったんですよね〜。

 

本題に戻ります。

 

これは一体なんでだろう? 鮮度? 栽培方法? 野菜の品種の違い?

 

残念ながら私たちの技術でないことは確かです。だって当時、そんな腕なかったもん。今ならタネの違い、堆肥のこと、土の中の微生物のこと、考えられることはいくつもあるんですけど、当時はそんな知識も技術もなかったのです。 

 

ま、当時考えた理由としては

「知っている人が、ちゃんと育てた野菜だから」

ではなかろうか、という結論に至りました。

 

顔の見える関係とか、育てる人と食べる人との関係性、とでも言いましょうか。あ、ついでに言うと、ワタクシ「消費者」って言葉がキライです。「先進国」と同じくらいキライです。って、どうでもいい話ですね…。

 

そりゃーどこかの見知らぬ人より、近所の顔見知りの人だよね。化成肥料でササッと育った野菜より、有機栽培(当時、うちではまだ有機肥料を使っていたのです)でじっくり育てたほうが、いいような気がするよね。そうやってうちを応援してくれるお客さんがみえるのは、本当にありがたいよなー、なんて思いながら農業をやっていました。

 

お客さんからのリクエストが届く 

そのうち仲良くなったお客さんから「ルッコラが食べたい」「ビーツはやりませんか?」「雑穀をやって欲しい」「もっとお米が食べたい」と、いろんなリクエストが届くようになりました。

 

最初は畑の規模も小さくて、お客さんも少なかったので「よし、できるだけリクエストにお応えしよう!」 と畑を増やし、栽培品目を増やし、、いろいろと頑張ってみました。

 

が、いかんせん私たちはかけ出しの弱小農家。技術もなければ体力もない。勉強もしなくちゃいけないし、営業も大事。今思えば、そんな時期に手を広げてはいけなかったのです…。

 

その結果、2人で朝から晩まで激しく働いても回っていかない。当然、畑も家もクッチャクチャ。何となく生活まですさんできて、言い争いの日々…。はウソですが、「なんかコレ、忙しすぎてうまく回ってないよな〜」と感じていました。

 

そんな状態が2年ほど続きました。当時は、有機栽培から徐々に自然栽培に切り替えを進めていた頃です。少しずつお客さんも増え、野菜もお米もどうにかこうにか育つようになっていました。

 

なのに受注に対して生産が全然追いつかない。出荷できる量が足りなくて、せっかくいただいたご注文を何度かお断りしたこともありました。自然栽培って、収量が少ないし、生長に時間がかかるし、大量生産には向かない農法なんだと、その時になってようやく気付きました。

 

でも現実にはうちの野菜を必要としている方がたくさんいる。でもこれ以上畑を広げたら体力が保たないし、人を雇ったり機械を買うお金もないし、こりゃ一体どうしたらいいんだろうかねぇ、とジレンマにさいなまれる日が続きました。

 

「小さな農家」の誕生 

とか考えていたら、突然ひらめいちゃったんですね〜。

 

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ピカーン!!!

 

「私たちだけで生産するのがムリなら、食べたい人が自分で野菜を育てたらいいじゃないか!!!」

 

その小さなひらめきを突き詰めていった結果、「小さな農家」というビジョンが浮かび上がってきたのです。

 

みんなが「小さな農家」になって、自分たちが食べる分のお米や、食べたい野菜を育てる。そうすれば食べ物を買うお金が減らせるので、あくせく働く必要がなくなる。

 

私たちは野菜そのものではなく、栽培技術を伝える。それなら自分たちの畑を広げる必要はないし、農業があまり忙しくない冬にも取り組める。

 

耕作放棄地が減る。自給率も(少しだけど)上がる。

 

農薬や除草剤の使用料も減る。自分が食べる野菜にはこういうの、あんまり使いたくないでしょ。

 

えー、いいことばっかりじゃーん!

 

お客さんが自分で野菜を育てることは、農家にとっては単純に収入が減ることを意味します。でも私たちはそれでいいよね〜、と思っちゃったんですね。

 

どっちにしても自分たちでこれ以上の増産できないし。私たちが持っている技術を伝えることで、みんなが幸せで楽しい人生を送ってくれたら、それはとてもハッピーだよね〜☆

 

ま、技術を教えることで収入が得られるだろうという下心、…もといビジネス的な観点があったことは、決して否定しませんけどねv( ̄ー ̄)

 

ちなみにこの「小さな農家」は、最近国連でも支持されている、世界的な流れなんですよ。先進国と呼ばれる国や日本は棄権や拒否して抵抗したけど、この流れは止めちゃいけない。農は一部の大企業の利権ではなく、私たちのくらしの基盤そのものだからです。 

smartagri-jp.com

 

そこで「小さな農家」を増やすために始めたのが、田んぼのワークショップと自然栽培・学びの畑でした。詳細はコチラからご覧ください

つながるワークショップ

 

「小さな農家」ってこんな感じ

私たちが具体的にイメージする「小さな農家」ってこんな感じです。

 

  • 田んぼ5畝くらい(約500平方メートル)
  • 畑2〜3畝くらい(半分は野菜、残りの半分は麦、大豆など穀物
  • 販売目的ではなく、自給のための農
  • 機械はできるだけ使わずに手作業で
  • 農薬、除草剤、化成肥料は使いません
  • 家族みんなで作業します
  • お父さんは平日はサラリーマンで週末農家
  • お母さんは平日何日かと週末農家
  • 子どもは毎日畑のチェックと収穫♪

 

どうです? なんか自分たちのくらしの中でもできるような気がしませんか?

 

これだけの田んぼや畑を見つけることは、町では難しいと思いますが、田舎で探せば必ず見つかりますよ♪ できるだけ家の近くがいいですね。

 

農業一本でやっていた頃は「技術を教える」という点の活動でしたが、くらしの宿Cocoroを初めてからは、農が持つ豊かな魅力を「体験してもらう」「楽しんでもらう」という風に変わってきました。もちろんしっかりと自然栽培を学びたい方に向けた特別講座もありますよ!

 

人のくらしの基盤である「たがやす=農」。

 

それを自分たちの手に取り戻した時、くらしってどんな風に変わっていくんだろう。そんなワクワクを少しでもたくさんの人に感じてもらえると楽しいな〜、と思っています。 

 

ぜひくらしの宿Cocoroに遊びに来て下さ〜い。農トークしましょうね。

ご予約はこちらから

 

お待ちしてまーす♪

 

 

 

 

 

 

【古民家を素人がDIY】 漆喰をじゅらく壁に塗る方法

こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。また今日も郡上は雨ですよ。今年の秋は雨ばっかり。こう雨が続くと稲架にかけた稲がなかなか乾かないので、モヤモヤします。

 

しかしそんな時は気分を変えてブログだ、ブログだ! 雨でもやれることがあるって幸せだな〜。気合いを入れて、今回から郡上での古民家DIYに突入しまーす。

 

〜2018年作業日誌より〜

10/31〜11/1 郡上へ。いよいよDIY開始!!

大工さんが全ての仕事を終えて、家が私たちに引き渡された直後の写真がコレ。

 

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カウンターの土台しかない台所。これがスタート地点

 

大工さん、気を利かせてくれて私たちのDIYのために、床の養生をそのままにしてくれてました。ナイス、大工さん! 差し入れのお茶とかまでそのままなのも、現場感たっぷりでいいよね(笑)

 

カウンターの土台を見て、うぅ、早くカウンターを作りたい! という衝動を全力で抑えつつ、まずは壁に漆喰を塗るところから始めます。

 

この「漆喰を塗る」という作業、DIYでは人気がありますよね〜。それほど技術が必要ではないので、DIY初心者にはオススメです。漆喰を塗るとア〜ラ不思議、部屋の雰囲気がしっとりと落ち着いた感じに変わりますよ。住む人のことを考えても、リフォームするならクロスより漆喰をオススメします!

 

その他、漆喰のメリットとしては

  • 湿度のコントロール
  • 化学物質の吸着
  • 防火
  • 消音

などがあります。慣れるまではちょっとマスキングや漆喰を練ったりという準備が大変ですが、慣れてくると8畳間の壁なんて土日で余裕で塗れちゃいます。

 

注意点としては、どんな下地に塗るのか。クロスが張ってあるのか、板張りか、石膏ボードか、土壁か。下地によって本塗り前の作業である、下塗りが変わってきます。

 

あとはホームセンターでよく見る、すでに練ってあるタイプの漆喰を使う場合は、どんな添加剤が使われているのかを調べるくらいでしょうか。箱には詳しく書かれていないので、そういう時はメーカーに直接質問すると、たいてい教えてくれます。安いものや塗りやすいものには、ほとんど添加剤が使われていることが分かりました。この辺、加工食品とよく似ていますね〜。

 

で、くらしの宿Cocoroの壁はじゅらく壁でした。ここに本漆喰(自分で練る添加剤不使用のタイプの漆喰)を塗ろうと考えたのです。

 

みなさん、じゅらく壁ってご存じですか? なんか壁土の中にキラキラしてる繊維のようなものが入っていて、手で触るとそれが壁土と一緒にボロボロ落ちてくるんですよ。今のじゅらく壁はボンド入りなのでカチッと固まっているんですが、昔のものはボンドなし。それが塗られてから数十年たった今、劣化してちょっと触れるだけでもボロボロと落ちてくるんですね…。

 

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左側がじゅらく壁。右は土壁がむきだしの状態です


もうこのボロボロがイヤでね〜、まずはこれをさっさと塗ってしまおうと思った訳です。

 

で、どうやって塗ったか、その手順をサクッとお伝えしますよ! 

 

  1. マスキングをする
  2. じゅらく壁をはがす
  3. 砂漆喰を塗る(下塗り)
  4. 本漆喰を塗る(本塗り)

この4ステップです。

 

じゅらく壁をはがした時に、土壁があまりにやせている場合は、壁土を練ってすき間を埋める必要があります。

 

ちょっと寄り道します。作業内容をササッと知りたい方は、飛ばして下さい。

 

ネットで調べると、たぶんほとんどのサイトで「3.砂漆喰を塗る(下塗り)」のところに「シーラーを塗る」と書かれています。土壁の上にじかに真っ白な漆喰を塗ると、土から出たアクが染みてくるんですね。なので、本塗りをする前に何かでアク止めをする必要があります。

 

確かにシーラーを使うことがもっとも一般的な方法なんですけど、このシーラーって、化学物質なんですよ。まれに天然素材のシーラーとかって宣伝してるものがあるんですが、よく調べてみるとこれにもアクリルが入ってたりします。私たちは果たしてこれが本当に最善なのだろうか、とイチイチ考えて立ち止まってしまうのです。だから作業が進まないんですけどね(笑)

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

くらしの宿Cocoroが大切にしていることの一つに

『アレルギーや化学物質過敏症の方にも安心して訪れてもらおう』

というのがあります。

 

だからお客さまが使う部屋にはできるだけ化学物質は使いたくない! そもそも化学物質の吸着を見こんで漆喰を塗るのに、そこに化学物質を使ってたら本末転倒じゃないのか?

 

じゃあどうしよう、ってんで悩みまくっていた時に辿りついたのがこちらのブログです!

 

asaman3.hatenablog.jp

 

ブログ主さん、本当に助かりました。ありがとうございました!  このブログで、私たちは砂漆喰というものを初めて知ったのです。

 

砂漆喰とは見慣れない資材ですが、漆喰に砂を混ぜたもの、とお考え下さいな。これを土壁の上に塗ることで土からのアクを止め、なおかつ本漆喰の乗りを良くする。しかもオール天然素材! というまるで夢のような、でも伝統的な資材です。

 

使ったことはないけど、これなら希望が持てるぞ! やってみよう! という訳で寄り道は終了。漆喰塗り、ようやく開始でーす! 

 

1 マスキングをする

これは塗装作業をする時の基本のキ、ですね。マスキングテープや布マスカー、ブルーシートなどを使って、汚したくない場所をしっかりと覆っていきます。メーカーによって、使い心地が違います。幅や長さなど、いろんな規格がありますので、いろいろ使ってみて自分が使いやすいものを探してみて下さい。

 

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キッチリとマスキングすると仕上がりがとても美しいのです

 

慣れないうちは引っ張ったテープや布マスカーがくっついたりして超大変。でもだんだんと上手になるんだよなぁ。さすがにプロのようにはできないけど、真っ直ぐにテープを貼るなんて、やってれば誰でもそのうちできるようになってきます。

 

2 じゅらく壁をはがす

ハイ、みなさん注目! 大失敗はここでやってきましたよ〜(笑)

 

失敗って実は大事なんだよね、という話はコチラから。

kurashicocoro.hatenablog.com



ネットでは

 ・じゅらく壁に水をしっかり含ませてからはがす

 ・1畳につきヤカン1〜2杯分の水が必要

とあったので、まずスプレーで水をどっさりかけました。そしてネットの情報通り、じゅらく壁はちゃんとはがれました! が、その下の土壁の土までドロドロと溶け出してきたのです…。まー汚かった(涙) 溶けた土の掃除がとっても大変でした。

 

ひと言でじゅらく壁といっても、職人さんによっていろいろ塗り方があるんですね。うちのじゅらく壁はかなり薄く塗ってありました(1mmくらいかな)。ネットの人のところは、たぶん厚く塗ってあったんでしょう。なので最初から水をドバドバかけるのではなく、じゅらく壁がはがれる程度に、様子を見ながら水をかければいいと思います。

 

はがす量も、しっかり土壁が見えるまでやるとやり過ぎです。土壁とじゅらく壁の境目が出てきたな、くらいでOK!

 

で、はがれたじゅらく壁はその都度お掃除します。こういう時はほうきとちりとりが大活躍です。このじゅらく壁のカスが残っていると、漆喰と一緒に塗り込んじゃったりして、壁がとても汚〜くなります。そして水をかけすぎていると、水を吸ったじゅらく壁の掃除が大変です。いろんなところに貼りつく。塗れてるからほうきで掃くと伸びる。なので水はくれぐれも適量でね!

 

あまりの大惨事で写真を撮る余裕なし(笑) ま、そこはお察しくだされ。

 

3 砂漆喰を塗る(下塗り)

砂漆喰には読んで字のごとし、砂が入っています。本漆喰のようにスーッとは伸びず、ザラザラでブツブツしています。まずはそれを土壁に塗って行きます。

 

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砂漆喰を塗る。川砂を混ぜているのか、グレーがかっています

 

下塗りは薄く均一に、がポイントです。砂漆喰はザラザラしているのでちょっと大変ですが、ここをしっかりやると本塗りが美しく仕上がります。本塗りよりも丁寧に塗る、くらいの気持ちでやった方がいいと思いま〜す。 

 

4 本漆喰を塗る(本塗り)

で、最後はその上にすかさず本塗りです。本漆喰を塗っていきます。砂漆喰から本漆喰を塗るまではできるだけ素早く! ここをゆっくりやってると、砂漆喰が乾いて(正確には土壁が砂漆喰の水分を吸ってしまって)、ポロポロはがれてきます。本漆喰も乗りません。専門用語で「水引きが早い」と言うそうです。なのでここは一気にスピード勝負! 

 

本塗りはワイルドにコテ跡をつけるもよし。ツルツルに仕上げるもよし。塗る人の個性も出るし、漆喰塗りで一番盛り上がるところですね〜♪ 

 

そして本塗りのポイントは、周囲の縁をしっかり出すことです。縁がフラフラしてると、どことなくキレイに見えません。

 

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上の部分、縁がガタガタなのが見えますか? 

 

でも縁がしっかり出てると、この通り。なぜかプロっぽく見える、気がする。

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キラ〜ン。どうでしょう、この自己満足の世界(笑)

 

んー、まあまあやな。 

 

さあ、DIY開始だぜ!(後半) みんな、ホントに大切なのはPDCよりPD◯だから!

こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。冬が近いのか、カメムシの「家に入らせてアタック」がすごいです。あまりの多さにくじけそうなくらしの宿Cocoroです。誰かカメムシ対策、教えて〜。

 

宿の改装を始めたはいいけど、なぜだかなかなか進まない、オマケにどこからか変な声が聞こえてきて、って話はコチラから。

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

そうです。

 

なかなか改装作業が進まない時に思い出したのは、農家を目指して初めて畑に出たばかりの頃のことでした。

 

当然ですが、農業を始めたばかりの頃なんて分からないことだらけ。そんな必要はちっともないけど、ここはブログっぽくあえて箇条書きにしてみましょう!

 

  1. 土を育てるために何をしたらいいか分からない。
  2. そもそも土が育つということがどういうことなのか分からない。
  3. 作業をしてもそれが正しいのかどうか分からない。
  4. この畑でどんな野菜が育つのか分からない。
  5. 欲しいタネをどこで買えるのか分からない。
  6. タネは蒔いたけど栽培方法が分からない。
  7. どれだけ収穫できるのか分からない。などなど。 

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2011年の冬。農業を始めたばかりの頃。わ、若い。2人とも顔が丸い(笑)

 

たくさんの分からないことがあり、一つ解決すれば次の分からないが出てきて、まぁとにかく分からないこと尽くしの毎日でした。正直どうしたら前に進めるのか分からなくて、不安だったなー。

 

でもその分からないことを、一つ一つ自分で突きとめていかないと、いつまでたっても農家にはなれないんですよね。

 

人に聞いたりネットで調べたらいいじゃないか、というご意見もあるでしょうが、それに頼っても、実際はなかなかうまくいかないんですよ。農業の教科書もあるけど、これまた実践では全く役に立たない。なぜならそこに載っている情報が正しいかどうかを、実際に体験して結果が出るまでは判断できないからです。正しいかどうか分からないけど、とにかくその道を進まなきゃいけない。

 

まるで地図を持たず、場合によっては目的地すらよく分からずに、見知らぬ土地をさまよっているような感覚です。これってかなり不安ですよね。

 

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こんなイメージです

 

そんな時はどうすればいいのか。私たちが経験から得たことをお伝えします。

 

まずよく考えて計画を立てる。Plan

次に勇気を出して飛ぶ。Do

そして失敗する(笑)。Fail

考えるに戻る。(以下繰り返し)

 

この繰り返ししかないんですね〜。

これぞ名付けてPDF! おお〜、PDCに変わる新しいビジネスモデルの登場だ! でもどう見てもパクリ以外の何者でもないのが悲しいぞ。

 

このポイントはですね〜、「失敗の原因を探ること」ではありません。

 

失敗を受け止める力を養うこと

 

です。自分が選択した行動の結果から生じた失敗をしっかりと受け止め、自分の知識=力に変えて、前進する。

 

あちこち歩き回って壁にぶつかって、自分だけの地図を作り上げて、見知らぬ土地を突き進んでいく!

 

そんなイメージです。

 

そうすればきっといつか自分が進みたい方向に、自信を持って迷わずに進むことができるようになります。あ、断言じゃないな。そうなると私たちは信じてます。

 

この期間が私たちの場合、実に4年ほどありました。農業を始めて今年で8年目ですので、地図を作るためになんと半分は「やってみて失敗(PDFね!)」を繰り返してきたことになります。ハハハ、けっこう長いな(笑) まだまだ失敗だらけだけどね。そしてやっぱり見事に失敗したぜ、という話はコチラから。

 

kurashicocoro.hatenablog.com

 

せっかく決意をして就農しても経営がうまくいかず、3割の人が5年以内に農業を止めてしまう、というデータがあります。人それぞれにいろんな事情がありますが、個人的にはもったいないなーと感じます。そもそも地図ってね、そんなに簡単にはできないです。伊能忠敬さんなんて測量だけで17年、その後4年もかけて日本の地図を作ったんですよ! それに比べりゃうちなんて全然甘ちゃんだし、楽勝だわ。 

 

なので私たちは農業を学びたい人に

「頑張って失敗してね♡」

ってよく言います。

 

冗談だと思って笑う人もいるし、失敗を恐れて質問ばかりしてくる人もいますが、私たちの答え=『あなたの地図』ではないのだよ。自分でやってみて、失敗の中から掴んだことが答えであり、地図なんです。その過程を経ずして(つまり楽して)自分の地図を作るなんて、たぶん不可能です。

 

…ってオレ、自分で言ってるよね?

 

農業に関しては自信を持ってバンバン言えるクセに、それがDIYやと急に失敗したくなくなるのは何でやねん? 

 

言うてることとやってることが違うやんけ! 

 

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まー、分からないことだらけで大苦戦。でも迷わず失敗するぞ!

 

と、なぜか関西弁で何度も自分に突っ込みを入れながら、なかなか進まぬDIYに取り組んでました。で、台所が実際どんな風になっていったのかは、次回以降でボチボチとお伝えします。懲りずにお付き合いして下さーい。よろしくお願いします!

 

最後に。

農業者を取り巻く厳しい現状については、農業仲間の与久呂(よくろ)農園さんがブログで詳しい分析を試みられています。とても素晴らしいブログですので、みなさんぜひご一読下さい。

www.han-nou.xyz

 

 

 

 

 

さあ、DIY開始だぜ!(前半) でも作業が全然進まないのだ

こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。

 

いよいよ舞台は郡上へと移ります。去年から続くDIY(リノベ? 改修?)、言葉はよく分からないんですが、そのような感じのものを何回かに分けてお伝えしまーす。

 

思い起こせば一年前のちょうど今ごろ、2018年10月30日からDIYと引っ越しの準備を始めたのです。いやー、あの頃は超絶に忙しかった。今振り返ってみてもよく体が保ったなぁ。

 

月・火→農作業と出荷、配達

水・木→郡上で作業

金・土・日→農作業、出荷、配達、イベント出店、ワークショップ開催

 

まるで嵐のような2ヶ月間でした…。

 

12月の初旬に野菜の出荷が終わってからは、郡上へ行く頻度がさらにアップ! 

 

家財道具や農機具を軽トラに積んで、1日2往復とかしたなぁ(片道80kmくらいっす)。年内にそれまで住んでいた家を引き渡すことになっていたので、ほとんど休むことなく揖斐と郡上を行ったり来たりしてたのです。よっぽどハードなスケジュールだったみたいで、普段は53キロくらいの体重が50キロを切りました。てへ♡ って乙女じゃあるまいし、嬉しくも何ともないわっ。

 

当時、郡上の家には台所がなくて、水道も来てなかったので、大工さんに頼んで大きな工事をやってもらうことにしました。大工さんとは春から何度も打ち合わせをして、最初は目玉が飛び出るくらいの見積もりだったのですが、最終的にはなんとかなりそうな金額に落ち着いてきました。

 

上下水道を引いたり、壁を抜いて部屋を広げたり、床を張ったり、電気の配線をしたり、といった大きな工事は全て大工さんにお任せしたのです。

 

本当はね、その辺りも自分たちでやってみたかったけど、さすがにそこまでの時間的な余裕はないし、何より技術がないもんな。台所ないと生活できないしね。真冬に毎日外でご飯作るとか、ガチすぎてあんまりワクワクできないよね。

 

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工事に入る前はこんな様子でした。って今とほとんどかわらないか

ちょっと待てよ? なんでそもそも家に台所がないの? 

 

それは昔の大雪で、台所があった別棟が潰れちゃったからなんですね~。どんだけ雪降るんだよ! 郡上、恐るべし。

 

当初は台所が前にあった場所に増築をしようと計画していたのですが、予算と屋根の強度、その他の諸事情によりあえなく断念。どう活用したらいいのか分からず頭を悩ませていた、暗くて狭〜い謎の小部屋があったので、大工さんのアドバイスを受けて、その部屋の壁を全部抜いて隣の部屋とつなげ、台所に改修することになりました。結果的にはこれが大成功! ゲストと一緒にご飯が作れる、広くて明る〜い台所になったのです。大工さん、本当にありがとうございました<(_ _)>

 

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謎の小部屋の前でたたずむ相方。ここが台所になるなんてビックリです

 

大工さんには9月から工事を始めてもらい、途中お約束のようにハプニングがいくつかあって工期がちょっと伸びたりしたものの、私たちが作業を予定していた直前に無事終了! さすが職人さん! よーし、時は来た! 

 

レッツDIYだぜ〜!  

 

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床をはがしてみたらなぜかこんなところに掘りごたつが。しかも周囲はシロアリにやられてボロボロでした(T-T)

 

とは言うもののですよ。

 

私たちのDIYのレベルなんて初心者そのもの。レベルがどうこうちゅーか、大がかりな木仕事なんて今までに一度もやったことがありません。どこからどうやって始めたらいいものか、素材はどうすればいいのか、この素材は安全なのか、それはどこで買えばいいのか、予算はどうするのか、などとずいぶん考えました。そしてこんなことを考えている時間が思いのほか長くて、作業が全然進まなかったんです。

 

年内には引っ越しだし、作業ができる日も限られているので、それまでには何とかしなきゃ、と焦るのですが、ゲストが過ごしてもらう大事な場所をテキトーに作業する訳にはいきません。私たちにしては珍しく、寝る時間を削ってどうしたらいいのかを考えました。でもめちゃくちゃ考えて郡上に来てみたら、それまで考えていたことが全然通用しないのです。ああ、困ったなぁ。

 

そうこうしているうちに

「この感覚、知ってるぞ〜」

という声が聞こえてきたのです(どこからよ?)。

 

思い出したのは、農家を目指して初めて畑に出たばかりの頃のことです。

 

後半へ続く。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

 

田んぼはいいよな〜と農家はしみじみ思う。

みなさん、こんにちは。岐阜県郡上市でオーガニックな農泊を営む、くらしの宿Cocoroです。

 

今年の稲刈りも無事に終わりましたよー!! みなさん、応援やお手伝い、ありがとうございました! 11月からは宿でお出しするご飯が新米に切り替わります。ご注文をいただいている方にも、もうすぐ新米をお届けしますよ。たぶんまだ余裕があるので、新規のご注文にも応じられると思います。詳しくは籾すり後の11月上旬くらいにお伝えしますね。お楽しみに〜♪ 

 

今年は郡上で初めての米作り&田んぼのワークショップでした。あー、緊張したなぁ。最初の年って必要以上に周りから注目されますからね。全然知らない人から

 

お前んとこの米、アレ、種類なんや?

 

とかイキナリ聞かれますから。私たちが育てているお米は『イセヒカリ』という品種です。

 

そのイセヒカリを、私たちは無肥料・無農薬・1本植え。

      

通常は肥料と農薬と除草剤を使って、しかも5〜6本植え。

 

こりゃー普通に農業やってる人から見れば『失敗まっしぐら農法』だわ(笑)

 

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植えたばかりの稲。ヒョロヒョロで頼りない…。そりゃみんな心配するよね


ま、失敗して当たり前なんですけどね。ってことを書いてみました。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

でもね、失敗上等じゃー! かかってこいやー!

 

なんて大口を叩く余裕も実力もないので、代かきと除草をコツコツ頑張りましたよ。

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除草はこんな感じ。モデルさんは2016年の田んぼのワークショップ卒業生。

 

除草には田車(たぐるま)という道具を使いますが、ご覧の通り、人力っす! 

 

適切な時期に除草に入ればそんなに大変ではないのですが、時期が遅れると延々と続く雑草地獄が待ってます…。でもうまく除草すれば、一度除草をするだけでほとんど草は伸びません。その適期を見極めるのが、経験と知識なんでしょうね。

 

案の定、田んぼを貸してくれている地主さんも、とーっても心配してくれました。地主さん、スゴく良い人で、田んぼをしょっちゅう見に来てくれたり、アドバイスをくれたり、私たちのことを心配してくれているのがよーく分かるんです。これが私たちの農法とは言え、心配かけてゴメンなさい。

 

でも植えて1ヶ月も経つとほら、ご覧の通り。

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田植え1ヶ月後の田んぼ。稲が力強く育ってきました!

 

でもそんな周囲からの心配をはね返せるくらい成功させると、そんな雰囲気が一発で変わります! 農薬を使わずにお米なんてできる訳がないというかたーい感じが、

 

「あれ? 意外とできる、のね?」

 

みたいな柔らか〜い雰囲気に変わるんですよ♡

 

 この周りへのインパクトが実はとっても大事で、これってどういうことかと言うと、自分のビジョンを具体的に示すということなんです。

 

この具体例がないと、いつまでたってもちっとも信用してもらえない。

 

自然栽培いいよ、農薬やめようよ、ラウンド◯ップって実は発がん性があるんだよ、とか周りに勧めても、良くて生返事、悪い時には頭から否定されて終わりです。

 

私たちの農業には『小さな農家を増やす』という目的があるので、そのためにある程度の成功例を見てもらって、自然栽培への関心を持ってもらう必要があります。

kurashicocoro.hatenablog.com

 

2013年から毎年やっている田んぼのワークショップもその一環です。

nf-cocoro.com

 

無農薬でお米作りなんてできないよな〜、と思っている人たちに、「できるよ!」という具体的な可能性を示す場所です。現実を知ると一歩夢に踏み出せますからね。家族や仲間同士で田んぼができるのって、とってもステキですよ〜♪

 

…とかエラソーに言ってますけどね、実際には畑も含め、失敗の連続です(笑)

 

成功した時だけ、ここぞとばかりボリュームMaxでアピールです!

 

そしてこれが今年の田んぼ。

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田植え2ヶ月後。もう雑草はほとんど伸びません。田んぼスゲー!

 

こちらは稲刈り。 

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稲架(はさ)にかけている様子。これから2週間くらい天日干しです

自分たちでもビックリするくらいたくさん収穫できました! 

 

初めての地でドキドキの連続だったけど、ひとまず成功して良かった。ワークショップに参加してくれた人たちも楽しんでもらえてるといいな。

 

そんなお米をくらしの宿Cocoroでは、毎日かまどで炊き上げています。かまどご飯、本当に美味しいんですよ。 

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おなじみの愛農かまどです!

 

みなさん、くらしの宿Cocoroにご飯を食べに来て下さいね〜♪ ご予約はコチラから。よろしくお願いしまーす。

nf-cocoro.com